最期まであなたと
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※1年の秋くらい
4人で行動することが増えた。
談話室に誰か一人がいれば、集まって来たり、
名前の鍛練中はだいたい4人で裏山に行く。
「名前、お前あれこれ考えるのはいいけどバレバレ。
もっと相手にバレないようフェイント入れろよ
」
「ごめんなさい」
「呪具の使い心地は?」
「すごいいい感じだよ!!
五条くんが選んでくれたからだね
ありがとう」
「………別に」
「いつも私なんかの鍛練に付き合ってくれてありがとう!!
五条くんも夏油くんも指導上手だから、自信つく」
「あっそ。まだまだだけどな」
くしゃくしゃと髪の毛を乱すように撫でてやれば、くすぐったそうに笑う名前。
見上げる顔が小動物のようで、少しだけ……
「悟、そんなぐちゃぐちゃにしたら名前の髪型が乱れるだろう」
俺の手を止めて優しい手つきで名前の髪型を直す傑。
名前は俺に向けていた笑顔とは違い、照れたように笑ったかと思えば、花が咲くように笑顔を溢す。
傑も嬉しそうに目を細めて、愛しいというように触れるので、甘ったるい空気が嫌になる。
「はいはい。勝手に触ってすいませんでしたー」
「悟、女性に気軽に触るものじゃないよ」
「お前が言うのかよ」
「それとも悟は名前だから触りたいのかな?」
「お前……」
「駄目だよ」
にっこり笑いながら圧をかけてくる傑。
傑が名前を気に入り、好きなんだろうな、と態度で出しているので別に取ろうとか思っていない。思っていない、が!!
こんなにもマウント取られると苛立つもので……
「駄目?なんでだよ
お前のでもないのに?傑の許可必要?」
「……別に名前の鍛練は元々私が見ていたんだから、悟まで参加しなくてもいいんだよ」
「……俺が指導して何か不都合でもあんのかよ?
ただの、同級生の、指導に」
「……あぁ、一人じゃ寂しいから仲間外れは嫌なんだよな。名前を理由に仲間入りしたかったんだもんな」
「あ?」
「ん?」
お互いに威嚇しながら近付く俺達に、硝子が名前の腕を取り裏山から離脱していくのが見える。
姿が見えなくなった瞬間、コングが鳴った気がした。
「彼女でも無い女を自分のです!!って主張して彼氏面かよ」
「何かと彼女に触れたがるのは意識し出したのかい?今さら?」
「意識してねーし」
「散々認めないと強く当たっていたのに、優しくしたところで顔だけの君に落ちるわけないだろう」
「おい、だから意識してねーつってんだろ」
「意識してないなら、無自覚かい?
君こそ質悪いぞ悟」
「前髪引っこ抜くぞ」
「サングラス叩き割ろうか?」
傑が呪霊を出し、俺が無下限呪術で対抗し
裏山がちょっと抉れた。
二人で暴れていたら
先生に二人で怒られた。
二人揃って拳骨を落とされ、裏山を後にする。
「………傑、お前まじで好きなの」
「好きだよ」
「どこが?」
「笑った顔かな。
あと、犬っぽく駆け寄ってきてくれるとことかすぐ照れるところも可愛いね」
「人妻、年上が好きなくせに」
「悟、黙ろうか」
傑の額に青筋が見えるが、お前の性癖だろと言うのはやめた。
思い浮かぶ小動物のような名前。
確かに可愛い顔をしているだろうが、好みではないな、と一人思う。
笑顔と聞いて思い浮かぶのは、傑を見ながら笑う時だけ他とは違う笑顔となる名前。
あの先にいるのは傑だけ。
あの笑顔を正面から受け止められるのは傑だけ。
「ただのちんちくりんだろ」
「………悟、自覚しろとは言わないが
無自覚もなかなか…」
「なんだよ」
「私からは言わないよ。
まぁ、気付いたところで渡さないけどね」
「上から目線やめろ」
「だから、駄目だよ」
再び牽制されるが、欲しいなんて思ってねーし。
ただ、少し。
少しだけ、あの笑顔を正面から見るのはどんな気分なのだろうと思っただけ。
あとがき
めちゃくちゃ短いけれど、無自覚な五条さん。
4人で行動することが増えた。
談話室に誰か一人がいれば、集まって来たり、
名前の鍛練中はだいたい4人で裏山に行く。
「名前、お前あれこれ考えるのはいいけどバレバレ。
もっと相手にバレないようフェイント入れろよ
」
「ごめんなさい」
「呪具の使い心地は?」
「すごいいい感じだよ!!
五条くんが選んでくれたからだね
ありがとう」
「………別に」
「いつも私なんかの鍛練に付き合ってくれてありがとう!!
五条くんも夏油くんも指導上手だから、自信つく」
「あっそ。まだまだだけどな」
くしゃくしゃと髪の毛を乱すように撫でてやれば、くすぐったそうに笑う名前。
見上げる顔が小動物のようで、少しだけ……
「悟、そんなぐちゃぐちゃにしたら名前の髪型が乱れるだろう」
俺の手を止めて優しい手つきで名前の髪型を直す傑。
名前は俺に向けていた笑顔とは違い、照れたように笑ったかと思えば、花が咲くように笑顔を溢す。
傑も嬉しそうに目を細めて、愛しいというように触れるので、甘ったるい空気が嫌になる。
「はいはい。勝手に触ってすいませんでしたー」
「悟、女性に気軽に触るものじゃないよ」
「お前が言うのかよ」
「それとも悟は名前だから触りたいのかな?」
「お前……」
「駄目だよ」
にっこり笑いながら圧をかけてくる傑。
傑が名前を気に入り、好きなんだろうな、と態度で出しているので別に取ろうとか思っていない。思っていない、が!!
こんなにもマウント取られると苛立つもので……
「駄目?なんでだよ
お前のでもないのに?傑の許可必要?」
「……別に名前の鍛練は元々私が見ていたんだから、悟まで参加しなくてもいいんだよ」
「……俺が指導して何か不都合でもあんのかよ?
ただの、同級生の、指導に」
「……あぁ、一人じゃ寂しいから仲間外れは嫌なんだよな。名前を理由に仲間入りしたかったんだもんな」
「あ?」
「ん?」
お互いに威嚇しながら近付く俺達に、硝子が名前の腕を取り裏山から離脱していくのが見える。
姿が見えなくなった瞬間、コングが鳴った気がした。
「彼女でも無い女を自分のです!!って主張して彼氏面かよ」
「何かと彼女に触れたがるのは意識し出したのかい?今さら?」
「意識してねーし」
「散々認めないと強く当たっていたのに、優しくしたところで顔だけの君に落ちるわけないだろう」
「おい、だから意識してねーつってんだろ」
「意識してないなら、無自覚かい?
君こそ質悪いぞ悟」
「前髪引っこ抜くぞ」
「サングラス叩き割ろうか?」
傑が呪霊を出し、俺が無下限呪術で対抗し
裏山がちょっと抉れた。
二人で暴れていたら
先生に二人で怒られた。
二人揃って拳骨を落とされ、裏山を後にする。
「………傑、お前まじで好きなの」
「好きだよ」
「どこが?」
「笑った顔かな。
あと、犬っぽく駆け寄ってきてくれるとことかすぐ照れるところも可愛いね」
「人妻、年上が好きなくせに」
「悟、黙ろうか」
傑の額に青筋が見えるが、お前の性癖だろと言うのはやめた。
思い浮かぶ小動物のような名前。
確かに可愛い顔をしているだろうが、好みではないな、と一人思う。
笑顔と聞いて思い浮かぶのは、傑を見ながら笑う時だけ他とは違う笑顔となる名前。
あの先にいるのは傑だけ。
あの笑顔を正面から受け止められるのは傑だけ。
「ただのちんちくりんだろ」
「………悟、自覚しろとは言わないが
無自覚もなかなか…」
「なんだよ」
「私からは言わないよ。
まぁ、気付いたところで渡さないけどね」
「上から目線やめろ」
「だから、駄目だよ」
再び牽制されるが、欲しいなんて思ってねーし。
ただ、少し。
少しだけ、あの笑顔を正面から見るのはどんな気分なのだろうと思っただけ。
あとがき
めちゃくちゃ短いけれど、無自覚な五条さん。