最期まであなたと
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君に出会って恋をした。
君と過ごして愛を育んだ。
当たり前に隣にいることが幸せで
嘘つきな君も
意地悪な君も
弱い君も
優しい君も
正義感がある君も
強い君も
愛しくて
哀しかった。
16歳の春、君と出会い
16歳の夏、君に恋をし
16歳の秋、君達と仲間になれ
16歳の冬、君と通じあい
17歳の春、君と笑い
17歳の夏、君は絶望した。
ニュースが頭上で流れている。
そして目の前には担任の夜蛾先生。
私達4人は正座の最中だ。
「この中に『"帳"は自分で降ろすから』と
補助監督を置きざりにした奴がいるな
名乗り出ろ」
「先生!!犯人捜しはやめませんか!?」
苦笑してしまう私。
その理由は、犯人捜しをと手を挙げて主張している五条くんを顔を反らしながら指差す両脇の硝子ちゃんと傑くんの姿。
確かに言ったのは五条くんだし、帳を降ろす前に行動したのも五条くん。
私達は無関係です、と言いたいところだが連帯責任でもある。
「悟だな」
先生は容赦なく五条くんの頭に指導として拳骨を落とした。
教室に帰ってきた私達は五条くんと傑くんの机の近くに集まって次の授業待ちをしていた。
「そもそもさぁ、"帳"ってそこまで必要?
別に一般人に見られたってよくねぇ?」
「駄目に決まってるだろ
呪霊の発生を抑制するのは何より人々の心の平穏だ
そのためにも目に見えない脅威は極力秘匿しなければならないのさ
それだけじゃない」
「分かった分かった
弱い奴等に気を遣うのは疲れるよホント」
五条くんが不貞腐れたように、呆れたように呟くのに対し、傑くんは言い聞かせるように話している。
硝子ちゃんは五条くんのサングラスを借りて遊んでいた。
ここまでは良かったのだが……
だんだんと2人の会話から不穏な気配が漂い始める。
硝子ちゃんと無言で席を立ち、教室から出て行く。
「あいつらも飽きないねぇ」
「教室壊れないといいなぁ」
「飲み物買いに行く?」
「うん」
呑気に自販機で飲み物を買って戻れば、先生がいた。
「すいません、飲み物買いに行ってました」
「次からはもう少し早めにな」
「はーい」
「俺らこれから任務だから」
「二人で?」
「あぁ。行ってくるよ」
傑くんに頭を一撫でされて、二人で教室を出ていく。
あの2人が行く任務ならば、難しいものなのだろう。
けど、あの2人は"最強"だから失敗することは無い。……ちょっと五条くんが派手にやらかすことはあるかもしれないが。
「先生、私達は?」
「簡単な任務が入ったら行ってもらう」
それから私と硝子ちゃんには特に任務が入ることは無かったので、先生から呪骸を借りて私の鍛練を硝子ちゃんが見ているという、いつもの光景。
そんななか、任務に行った傑くんからメールが来ていて開くと、ボッコボコな男?女?かわからない不思議な格好の気絶した人と、笑顔でピースを決めている五条くんの姿。
「………硝子ちゃん、これどー思う?」
「暇人かよ」
「暇人…ではないと思うけど……
五条くん…」
「獲物狩った記念か」
とりあえず、傑くんに怪我は無い?と送れば
悟が少女に頬を殴られたと返ってきてますます頭を傾げることに。
「どうかした?」
「五条くんが少女に頬を殴られたって」
「天元様に殴られるとかどんな状況だよ」
「ははは」
次の天元様へと選ばれた少女の護衛と抹消。
2人の任務を先生から軽く聞いてはいたが、どうやらなかなか気の強い少女だったらしい。
「大変そうだね」
「だね」
それから2日程、簡単な任務をこなしながら硝子ちゃんと共に行動していた。
「今日だっけ?」
「うん。今日帰って来るとは連絡来てたよ」
傑くんからちょこちょこメールが来ていた。
何故か沖縄に行き、全力で楽しく遊んでる五条くんの写真に硝子ちゃんと何しているんだと突っ込んだ。
ちなみに、今回一年生2人が沖縄へ派遣されているのだが……彼らはこの状況を知っているのだろうかと、苦笑してしまう。
二人で沖縄のお土産よろしくと送れば、旅行じゃないんだよ、と返ってきて二人で遊んでるだろ、と呟いてしまった。
教室で硝子ちゃんと話していたら、突然アラートが鳴り響く。
ざわりと騒がしくなった高専。
「アラート?何で…」
「名前」
「……いっぱい、何かくる」
空を覆うような蠢く黒い何か。
「硝子ちゃん、私ちょっと行ってくるよ」
「気をつけなよ」
「うん!!硝子ちゃんもね」
教室の窓から飛び降りて走り出せば、近付くにつれて見たことが無い量の蠅頭の姿。
既に先に駆け付けた呪術師達が応戦しているものの、数が多い。
「何事ですか!?」
「侵入者だ!!」
蠅頭に大騒ぎで高専内は騒がしくなっていく。五条くんのように派手な術式ならば一気に祓えるものの、今この場にそんな術式を持つものはいない。
地道に数匹ずつ祓っていくしかなくて、微力ながら私もその手伝いをする。
蠅頭討伐が終わったのはそれからしばらくしてから。
落ち着いた頃に情報の共有がされ、私の耳に入ったソレは耳を疑うものだった。
傑くんと五条くんが重症。
星漿体の少女とその付き人が侵入者によって殺され、少女だけが連れ去られた。
硝子ちゃんによって治癒された傑くん。
少女の救出へ向かい、力の増した五条くんが少女の亡骸と共に戻って来た。
こんな時こそ、傑くんの側に居たいと思うのに…報告だ、連絡だと慌ただしい高専内。
長い1日の終わり
やっと傑くんと出会うことが出来たのは夜。
「傑くんっ!!
凄い重症だったって……!!大丈夫!?」
「名前……
君は高専内の蠅頭の討伐を頑張っていたと聞いたよ。頑張ったね」
「私のことより、傑くん……傑くん?」
「私は平気だよ」
ふと、彼の様子がおかしいことに気付いた。
どこを見ているのか虚ろな瞳の傑くんに思わず頬へと手を伸ばす。
片手で私の手を掴みながら、自分から私の手に頬を寄せる傑くん。
「私は硝子に治してもらったからね」
「……傑くん」
「私は平気なんだよ」
「………傑くんっ」
「……守れなかった」
ポツリ、と呟かれた言葉は弱々しくて
次の瞬間には私は力強く傑くんに抱き締められていた。
「……名前」
「傑くん……ごめんね。
私…傑くんに何て言っていいかわからない」
「………今は何も言わず私の側に居てくれるかい」
「わかった」
顔は見えないが、強い力で抱き締めてくる傑くん。
私は背中に腕を回す。
何度も何度も名前を呟かれた。
その度に何度も抱き締める腕に力を込めた。
初めて、傑くんの弱さを見た。
不安定な彼を放っておくことが出来ず、彼が大丈夫と言うまで側にいた。
世界の為じゃなく、一人の少女として生きることを願っただけなのに……この世界は残酷だ。
願いを叶えられず
生きたいと叫ぶ手を取れず
目の前で消えてしまった。
この出来事は傑くんの心を壊すには充分な出来事で、私達の歯車も壊れ始めてしまった。
あとがき
うーん……納得いかない。
けど、表現できない。
うーん……うーん……
国語の能力を私に下さい。
君と過ごして愛を育んだ。
当たり前に隣にいることが幸せで
嘘つきな君も
意地悪な君も
弱い君も
優しい君も
正義感がある君も
強い君も
愛しくて
哀しかった。
16歳の春、君と出会い
16歳の夏、君に恋をし
16歳の秋、君達と仲間になれ
16歳の冬、君と通じあい
17歳の春、君と笑い
17歳の夏、君は絶望した。
ニュースが頭上で流れている。
そして目の前には担任の夜蛾先生。
私達4人は正座の最中だ。
「この中に『"帳"は自分で降ろすから』と
補助監督を置きざりにした奴がいるな
名乗り出ろ」
「先生!!犯人捜しはやめませんか!?」
苦笑してしまう私。
その理由は、犯人捜しをと手を挙げて主張している五条くんを顔を反らしながら指差す両脇の硝子ちゃんと傑くんの姿。
確かに言ったのは五条くんだし、帳を降ろす前に行動したのも五条くん。
私達は無関係です、と言いたいところだが連帯責任でもある。
「悟だな」
先生は容赦なく五条くんの頭に指導として拳骨を落とした。
教室に帰ってきた私達は五条くんと傑くんの机の近くに集まって次の授業待ちをしていた。
「そもそもさぁ、"帳"ってそこまで必要?
別に一般人に見られたってよくねぇ?」
「駄目に決まってるだろ
呪霊の発生を抑制するのは何より人々の心の平穏だ
そのためにも目に見えない脅威は極力秘匿しなければならないのさ
それだけじゃない」
「分かった分かった
弱い奴等に気を遣うのは疲れるよホント」
五条くんが不貞腐れたように、呆れたように呟くのに対し、傑くんは言い聞かせるように話している。
硝子ちゃんは五条くんのサングラスを借りて遊んでいた。
ここまでは良かったのだが……
だんだんと2人の会話から不穏な気配が漂い始める。
硝子ちゃんと無言で席を立ち、教室から出て行く。
「あいつらも飽きないねぇ」
「教室壊れないといいなぁ」
「飲み物買いに行く?」
「うん」
呑気に自販機で飲み物を買って戻れば、先生がいた。
「すいません、飲み物買いに行ってました」
「次からはもう少し早めにな」
「はーい」
「俺らこれから任務だから」
「二人で?」
「あぁ。行ってくるよ」
傑くんに頭を一撫でされて、二人で教室を出ていく。
あの2人が行く任務ならば、難しいものなのだろう。
けど、あの2人は"最強"だから失敗することは無い。……ちょっと五条くんが派手にやらかすことはあるかもしれないが。
「先生、私達は?」
「簡単な任務が入ったら行ってもらう」
それから私と硝子ちゃんには特に任務が入ることは無かったので、先生から呪骸を借りて私の鍛練を硝子ちゃんが見ているという、いつもの光景。
そんななか、任務に行った傑くんからメールが来ていて開くと、ボッコボコな男?女?かわからない不思議な格好の気絶した人と、笑顔でピースを決めている五条くんの姿。
「………硝子ちゃん、これどー思う?」
「暇人かよ」
「暇人…ではないと思うけど……
五条くん…」
「獲物狩った記念か」
とりあえず、傑くんに怪我は無い?と送れば
悟が少女に頬を殴られたと返ってきてますます頭を傾げることに。
「どうかした?」
「五条くんが少女に頬を殴られたって」
「天元様に殴られるとかどんな状況だよ」
「ははは」
次の天元様へと選ばれた少女の護衛と抹消。
2人の任務を先生から軽く聞いてはいたが、どうやらなかなか気の強い少女だったらしい。
「大変そうだね」
「だね」
それから2日程、簡単な任務をこなしながら硝子ちゃんと共に行動していた。
「今日だっけ?」
「うん。今日帰って来るとは連絡来てたよ」
傑くんからちょこちょこメールが来ていた。
何故か沖縄に行き、全力で楽しく遊んでる五条くんの写真に硝子ちゃんと何しているんだと突っ込んだ。
ちなみに、今回一年生2人が沖縄へ派遣されているのだが……彼らはこの状況を知っているのだろうかと、苦笑してしまう。
二人で沖縄のお土産よろしくと送れば、旅行じゃないんだよ、と返ってきて二人で遊んでるだろ、と呟いてしまった。
教室で硝子ちゃんと話していたら、突然アラートが鳴り響く。
ざわりと騒がしくなった高専。
「アラート?何で…」
「名前」
「……いっぱい、何かくる」
空を覆うような蠢く黒い何か。
「硝子ちゃん、私ちょっと行ってくるよ」
「気をつけなよ」
「うん!!硝子ちゃんもね」
教室の窓から飛び降りて走り出せば、近付くにつれて見たことが無い量の蠅頭の姿。
既に先に駆け付けた呪術師達が応戦しているものの、数が多い。
「何事ですか!?」
「侵入者だ!!」
蠅頭に大騒ぎで高専内は騒がしくなっていく。五条くんのように派手な術式ならば一気に祓えるものの、今この場にそんな術式を持つものはいない。
地道に数匹ずつ祓っていくしかなくて、微力ながら私もその手伝いをする。
蠅頭討伐が終わったのはそれからしばらくしてから。
落ち着いた頃に情報の共有がされ、私の耳に入ったソレは耳を疑うものだった。
傑くんと五条くんが重症。
星漿体の少女とその付き人が侵入者によって殺され、少女だけが連れ去られた。
硝子ちゃんによって治癒された傑くん。
少女の救出へ向かい、力の増した五条くんが少女の亡骸と共に戻って来た。
こんな時こそ、傑くんの側に居たいと思うのに…報告だ、連絡だと慌ただしい高専内。
長い1日の終わり
やっと傑くんと出会うことが出来たのは夜。
「傑くんっ!!
凄い重症だったって……!!大丈夫!?」
「名前……
君は高専内の蠅頭の討伐を頑張っていたと聞いたよ。頑張ったね」
「私のことより、傑くん……傑くん?」
「私は平気だよ」
ふと、彼の様子がおかしいことに気付いた。
どこを見ているのか虚ろな瞳の傑くんに思わず頬へと手を伸ばす。
片手で私の手を掴みながら、自分から私の手に頬を寄せる傑くん。
「私は硝子に治してもらったからね」
「……傑くん」
「私は平気なんだよ」
「………傑くんっ」
「……守れなかった」
ポツリ、と呟かれた言葉は弱々しくて
次の瞬間には私は力強く傑くんに抱き締められていた。
「……名前」
「傑くん……ごめんね。
私…傑くんに何て言っていいかわからない」
「………今は何も言わず私の側に居てくれるかい」
「わかった」
顔は見えないが、強い力で抱き締めてくる傑くん。
私は背中に腕を回す。
何度も何度も名前を呟かれた。
その度に何度も抱き締める腕に力を込めた。
初めて、傑くんの弱さを見た。
不安定な彼を放っておくことが出来ず、彼が大丈夫と言うまで側にいた。
世界の為じゃなく、一人の少女として生きることを願っただけなのに……この世界は残酷だ。
願いを叶えられず
生きたいと叫ぶ手を取れず
目の前で消えてしまった。
この出来事は傑くんの心を壊すには充分な出来事で、私達の歯車も壊れ始めてしまった。
あとがき
うーん……納得いかない。
けど、表現できない。
うーん……うーん……
国語の能力を私に下さい。