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最近、困った同級生に悩まされている。
「七海!!」
笑顔で抱き付いてきてぐりぐりと身体に頭を擦り付ける姿は犬のよう。
こちらを見上げてにやりと笑ったかと思えば
んー、と唇を寄せてくる。
それを手のひらで顔を押さえ付ければ
もごもごとしている。
「何するのさ」
「貴女こそ何するんですか」
「チュウ?」
「止めてください」
「何でだよー!!」
バシバシと顔を押さえ付けている手を叩くこの同級生。
出会った瞬間に告白してきたかと思えば、隙あらば頬やおでこやらにキスをしてくる。
からかわれているのかと思ったが
灰原にはする様子は見られず
嬉しいような複雑な気持ちになる。
「おー名前、またやってんのか」
「七海、お疲れ」
「五条先輩に夏油先輩、こんにちはー」
厄介な人達が通りかかった。
冷やかす気満々な五条さんに対し
夏油さんは苦笑している。
「五条先輩、邪魔しないでください」
「何で俺なんだよ」
「私と七海の愛の時間を邪魔しないでください」
「めちゃくちゃ嫌がられてんじゃん」
「愛のある照れです」
「七海、照れてんのかよ」
「…………はぁ」
「おい、めちゃくちゃ嫌そうな顔すんな」
腹立つ後輩達だとボヤク五条さん。
七海の腰に抱き付く名前の顔をぐいーっと押すが、離れない。
そんな姿に夏油さんが笑っている。
「名前、そんなに七海が好きなのかい?」
「めちゃくちゃ愛してます。
きっと、私達は生涯共に生きるために
出会ったと言ってもおかしくありません!!」
「おかしいですよ」
「七海好き!!」
攻防の末、名前が頬にチュッと唇を当てて笑っている。
口笛を吹く五条さんと夏油さんに対し、なぜかドヤ顔で立つ名前の頭を叩く。
「おやおや、七海顔が赤いぞ?」
「おやおや、七海。照れているのかい?」
「ふふふっ!!
チューした後の七海の照れ顔可愛いよ。
本当、大好きっ!!」
「貴方達は………っ」
人前ということもあり、顔が熱い。
ニヤニヤしている先輩方の顔をしばきたいが、不可能なことはわかっているため心の中で殴っておく。
「名前、俺らには?
チューしてくれねーの?」
「しませーん!!」
「寂しいね」
「私の唇は七海のためだけに捧げますから」
「じゃあ、俺がチューしてやろうか?」
「私達がするなら構わないかい?」
此方を見ながら、やはりニヤニヤしている先輩方に、からかわれている自覚はある。
わざと名前の顔に触れて、顔を寄せようとする五条さんに対し、こちらを挑発するように見てくるのがまた腹が立つ。
尊敬出来ないクソみたいな先輩の思い通りになるのは腹が立つ。
「ほら、名前チュー」
「嫌ですよ。五条先輩キモいです」
「おい、キモいってなんだよ」
「後輩にチューしようとしたり、せがむなんてセクハラです。パワハラです。訴えますよ」
「お前、本当に可愛くねぇな」
「名前」
名前を呼べば、振り向く彼女の頭を引き寄せ
おでこに軽く唇を当てる。
ジロリ、と先輩方を睨み付ければ、きょとんとした表情の2人。
「簡単に他に尻尾振られると腹が立ちます」
「……………ななみ」
「何ですか」
額を押さえながら、きょとんとした表情の名前。
やり返したことは無かったな、と思い返すとボッと真っ赤に染まった名前の表情。
パクパクと金魚のように口を開き、かと思えばダッと走っていなくなった。
「………何ですか」
「やるじゃん、七海」
「真っ赤になっていたね」
「………先輩方もあまりからかわないで下さい」
「やーだね。面白そうだし」
「悟、他人の恋愛に首を突っ込むと
馬に蹴られてしまうよ」
「術式で防ぐし」
「はぁ………」
楽しそうな五条さんに、深々とため息をつく。
「あれは私のなんで、あまりしつこいのは
止めてください」
「まだ、七海のじゃねーだろ」
「今回は挑発に乗ってあげましたが
今後は乗りませんよ」
「ふふふ、名前のことが大事なんだね」
「たまに飴をあげないと」
走っていった彼女の方へと足を向ける。
「七海、不健全行為はすんなよ」
「しませんよ」
「悟が悪いね。名前によろしく、七海」
「失礼します」
少し歩けば、草むらに隠れているつもりなのか、頭だけ隠している彼女の姿に呆れてしまう。
隣にしゃがめば、ちらりとこちらを見た彼女の顔はまだ真っ赤に染まっていた。
「押しに弱かったんですね」
「………だって、七海が」
「散々唇を寄せてきたのは貴方でしょう」
「自分でするのは別!!
だって七海、私のこと呆れて
嫌がってたし……」
「人前でばかりするからですよ」
「う"っ……」
「人前じゃなかったら
少しくらい触れること許してあげますよ」
その瞬間、バッと顔を上げる名前は
キョロキョロと周りを見る。
そして、じっとこちらを見上げる姿はどこか期待をしている表情に、くすりと笑ってしまう。
「七海」
「嫌です」
「今いいって言ったのに!!」
「さっきしてあげたでしょう」
「その前に、七海って私のこと好きなの?」
「さぁ?」
「………え」
「嫌な相手にキスはしません」
「えっ!!」
一喜一憂する姿に笑ってしまう。
「七海!!大好き!!」
「はいはい」
とっくに彼女に落ちていることはまだ少し内緒で。
しかし、真っ赤に照れる彼女が見られるなら
たまに彼女で遊んでもいいかなと思った。
あとがき
七海だが、七海じゃない…。
学生七海。
七海難しいよ、七海。
「七海!!」
笑顔で抱き付いてきてぐりぐりと身体に頭を擦り付ける姿は犬のよう。
こちらを見上げてにやりと笑ったかと思えば
んー、と唇を寄せてくる。
それを手のひらで顔を押さえ付ければ
もごもごとしている。
「何するのさ」
「貴女こそ何するんですか」
「チュウ?」
「止めてください」
「何でだよー!!」
バシバシと顔を押さえ付けている手を叩くこの同級生。
出会った瞬間に告白してきたかと思えば、隙あらば頬やおでこやらにキスをしてくる。
からかわれているのかと思ったが
灰原にはする様子は見られず
嬉しいような複雑な気持ちになる。
「おー名前、またやってんのか」
「七海、お疲れ」
「五条先輩に夏油先輩、こんにちはー」
厄介な人達が通りかかった。
冷やかす気満々な五条さんに対し
夏油さんは苦笑している。
「五条先輩、邪魔しないでください」
「何で俺なんだよ」
「私と七海の愛の時間を邪魔しないでください」
「めちゃくちゃ嫌がられてんじゃん」
「愛のある照れです」
「七海、照れてんのかよ」
「…………はぁ」
「おい、めちゃくちゃ嫌そうな顔すんな」
腹立つ後輩達だとボヤク五条さん。
七海の腰に抱き付く名前の顔をぐいーっと押すが、離れない。
そんな姿に夏油さんが笑っている。
「名前、そんなに七海が好きなのかい?」
「めちゃくちゃ愛してます。
きっと、私達は生涯共に生きるために
出会ったと言ってもおかしくありません!!」
「おかしいですよ」
「七海好き!!」
攻防の末、名前が頬にチュッと唇を当てて笑っている。
口笛を吹く五条さんと夏油さんに対し、なぜかドヤ顔で立つ名前の頭を叩く。
「おやおや、七海顔が赤いぞ?」
「おやおや、七海。照れているのかい?」
「ふふふっ!!
チューした後の七海の照れ顔可愛いよ。
本当、大好きっ!!」
「貴方達は………っ」
人前ということもあり、顔が熱い。
ニヤニヤしている先輩方の顔をしばきたいが、不可能なことはわかっているため心の中で殴っておく。
「名前、俺らには?
チューしてくれねーの?」
「しませーん!!」
「寂しいね」
「私の唇は七海のためだけに捧げますから」
「じゃあ、俺がチューしてやろうか?」
「私達がするなら構わないかい?」
此方を見ながら、やはりニヤニヤしている先輩方に、からかわれている自覚はある。
わざと名前の顔に触れて、顔を寄せようとする五条さんに対し、こちらを挑発するように見てくるのがまた腹が立つ。
尊敬出来ないクソみたいな先輩の思い通りになるのは腹が立つ。
「ほら、名前チュー」
「嫌ですよ。五条先輩キモいです」
「おい、キモいってなんだよ」
「後輩にチューしようとしたり、せがむなんてセクハラです。パワハラです。訴えますよ」
「お前、本当に可愛くねぇな」
「名前」
名前を呼べば、振り向く彼女の頭を引き寄せ
おでこに軽く唇を当てる。
ジロリ、と先輩方を睨み付ければ、きょとんとした表情の2人。
「簡単に他に尻尾振られると腹が立ちます」
「……………ななみ」
「何ですか」
額を押さえながら、きょとんとした表情の名前。
やり返したことは無かったな、と思い返すとボッと真っ赤に染まった名前の表情。
パクパクと金魚のように口を開き、かと思えばダッと走っていなくなった。
「………何ですか」
「やるじゃん、七海」
「真っ赤になっていたね」
「………先輩方もあまりからかわないで下さい」
「やーだね。面白そうだし」
「悟、他人の恋愛に首を突っ込むと
馬に蹴られてしまうよ」
「術式で防ぐし」
「はぁ………」
楽しそうな五条さんに、深々とため息をつく。
「あれは私のなんで、あまりしつこいのは
止めてください」
「まだ、七海のじゃねーだろ」
「今回は挑発に乗ってあげましたが
今後は乗りませんよ」
「ふふふ、名前のことが大事なんだね」
「たまに飴をあげないと」
走っていった彼女の方へと足を向ける。
「七海、不健全行為はすんなよ」
「しませんよ」
「悟が悪いね。名前によろしく、七海」
「失礼します」
少し歩けば、草むらに隠れているつもりなのか、頭だけ隠している彼女の姿に呆れてしまう。
隣にしゃがめば、ちらりとこちらを見た彼女の顔はまだ真っ赤に染まっていた。
「押しに弱かったんですね」
「………だって、七海が」
「散々唇を寄せてきたのは貴方でしょう」
「自分でするのは別!!
だって七海、私のこと呆れて
嫌がってたし……」
「人前でばかりするからですよ」
「う"っ……」
「人前じゃなかったら
少しくらい触れること許してあげますよ」
その瞬間、バッと顔を上げる名前は
キョロキョロと周りを見る。
そして、じっとこちらを見上げる姿はどこか期待をしている表情に、くすりと笑ってしまう。
「七海」
「嫌です」
「今いいって言ったのに!!」
「さっきしてあげたでしょう」
「その前に、七海って私のこと好きなの?」
「さぁ?」
「………え」
「嫌な相手にキスはしません」
「えっ!!」
一喜一憂する姿に笑ってしまう。
「七海!!大好き!!」
「はいはい」
とっくに彼女に落ちていることはまだ少し内緒で。
しかし、真っ赤に照れる彼女が見られるなら
たまに彼女で遊んでもいいかなと思った。
あとがき
七海だが、七海じゃない…。
学生七海。
七海難しいよ、七海。