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「名前さん!!お疲れ様です!!」
「お疲れ様、猪野くん」
この全身黒で、黒いニット帽がトレードマークな男は猪野 琢真。
次世代の中でも期待の持てる実力を持っているが、現時点では二級。
人懐っこくて、距離感が近い
後輩力の高い子である。
「怪我は無い?」
「大丈夫です!!名前さんも大丈夫ですか?」
「大丈夫だったよ」
「それは良かったっす!!」
人懐っこい笑顔を向けながら隣まで来て、討伐内容を面白おかしく話してくれるため、聞いていて飽きることはない。
四捨五入すると、三十路に片足突っ込みだした身としては、この若々しさが羨ましい。
微笑ましい気持ちで、討伐内容から最近あったことまで話してくれるこの後輩が最近の癒しである。
最近ちょくちょく一緒の任務につくことが多くなってきて、最初は素っ気なかったのだが、慣れてくるとどこにいても声を掛けてくれ、小走りで来てくれる姿は大型犬のようだった。
私の身の回りに、心から尊敬出来る人は学生時代から七海さんしかいなかったため、このような慕ってくれていて、後輩!!って感じがある子はなかなかいなかった。
むしろ、私がその立場にいたため、自分を慕ってくれる……という経験がほぼ無かったので、猪野くんの後輩力は新鮮に感じた。
出来の悪い先輩ではあるが、一応こんなんでも猪野くんより階級の上の一級術師として先輩っぽく見えるように頑張れば、それを見た意地の悪い先輩はゲラゲラ笑いながら先輩面してんの?生意気と言われた。
そりゃあ、一級術師とはいえ、七海さんのように慕われる先輩ではないとわかってはいるが、猪野くんのような子が、慕ってくれるなら先輩面もしたくなるものだ。
ジュース買ったりとか……。
今までが、自分が後輩だったので
先輩としての自分がまだ迷子なのだ。
「名前さん?」
「あぁ、ごめんね。
猪野くんのような可愛い後輩に対して
先輩っぽくいたいんだけど
私がずーーーっと後輩だったから
なんだか先輩の自分が迷子で」
「名前さんは凄いと思いますよ!!
強くて、かっこよくて
俺からしたらしっかり者の大人な女性だなって思ってるんです」
「ありがとー」
可愛いらしい後輩は、後輩力が高い。
私も見習いたい……と思うが
高専戻ったらうざ……しつこい先輩に絡まれ
暇だからと変な遊びに巻き込まれ
勝手に文句を言いながら、理不尽な用事を押し付けてくる先輩しか思い浮かばず、すんっと表情が抜け落ちる。
「どうかしました?」
「高専戻ったら
面倒な人いなければいいな……と思って」
「え、誰です!?七海さん?」
「七海さんがうざ絡みしてきたら
精神科に引きずって行くよ」
「あ、五条さんか」
なぜ、七海さんがしつこい先輩なのか……
猪野くんの中の七海さんは一体どんな人なのかと、聞きたいところではあるが、それは置いておこう。
「そーいや、名前さんって
五条さんと仲いいっすよね」
「あれが仲良くみえるなら、驚きだよ」
「羨ましいですもん」
「どっちが?」
顔を見合せば、謎の鬼ごっこが始まり
すぐ捕まえられ、嫌な用事をちょこちょこ頼まれる。
まぁ、その分報酬も弾んでくれるのだが
いかんせんその用事が面倒なことが多い。
文句を言いつつやってしまうが、
やらなかったらやらなかったで、
できないの?まじ?それでも一級かよ、
と煽ってくる。
それがまた腹が立つ。
いないと思っていれば突然現れ
僕暇だなー暇だからゲームしようぜ。
はい、僕の素敵なところを当てようゲーム。
まず僕からね、はい最強。ほらほら、次は?次出てこないの?こーんな素敵でナイスガイな男を目の前にして、称賛の一言も出ないとかお前終わってるわー。だから男出来ないんだよ。
え?何だって?うざい?
お前、誰に言ってんの?僕先輩。
はい、悪い後輩にはこれ頼んだからー。
………何か殺意しか芽生えないな。
人の記憶の中でも喧しくて、うざくて
苛つかせる天才とかすごいな、おい。
「………名前さん?」
「……猪野くんはあんな変な大人の男になっちゃ駄目だよ?七海さんのような人になってね」
「はい!!」
後輩が可愛い……と、和んでいたら
じっとこちらを見ている猪野くん。
「どうかした?」
「名前さんって五条さんと付き合ってるんすか?」
「まさか」
「そっか……そっかぁ、良かった」
「?」
「俺、名前さん狙ってるんで」
ニッコリ笑いながら、爆弾を落とした猪野くんに、笑顔で固まる。
ん?と頭を傾げると、同じように傾げる猪野くん。
「………ん?」
「名前さん鈍感って言われません?
俺結構アピールしてるつもりだったんすけど」
「んー?」
「なのに、五条さんと楽しそうに
毎回毎回……俺だって妬いちゃいますよ」
「………猪野くん、ストップ」
ぐいぐいと近寄ってくる猪野くん。
同じように後ろに下がって行けば、いつの間にか背中は壁に当たる。
ドンッと、壁と猪野くんに挟まれ、腕を壁に付けこちらを見下ろす顔は可愛らしい、人懐っこい後輩ではなく……一人の男の姿。
途端、顔に熱が上がっていき、恥ずかしいやら暑いやらでもどかしい気持ちになる。
「ちょっとは意識しました?」
「………しました」
「なら、これからもガンガンアピールしていくんで」
「あの、猪野くん」
「まずは、連絡先教えて下さい」
男らしい顔をしていたと思ったら、可愛らしく照れたように頬をかきながらスマホを見せる猪野くんに、両手で顔を覆う。
「どうかしました?」
「………可愛い」
「?」
後輩は天然なのか、狙っているのか…
可愛らしさと男らしさの武器を持った
後輩力の高い後輩でした。
あとがき
初、猪野くん。
何が言いたいって、ただ可愛い。
イノタク可愛い。
まじ可愛い。
後輩力高い……灰原の生まれ変わりかな?
イノタクファン増える。
しかし、私はまだイノタクの口調を
マスター出来てません(笑)
「お疲れ様、猪野くん」
この全身黒で、黒いニット帽がトレードマークな男は猪野 琢真。
次世代の中でも期待の持てる実力を持っているが、現時点では二級。
人懐っこくて、距離感が近い
後輩力の高い子である。
「怪我は無い?」
「大丈夫です!!名前さんも大丈夫ですか?」
「大丈夫だったよ」
「それは良かったっす!!」
人懐っこい笑顔を向けながら隣まで来て、討伐内容を面白おかしく話してくれるため、聞いていて飽きることはない。
四捨五入すると、三十路に片足突っ込みだした身としては、この若々しさが羨ましい。
微笑ましい気持ちで、討伐内容から最近あったことまで話してくれるこの後輩が最近の癒しである。
最近ちょくちょく一緒の任務につくことが多くなってきて、最初は素っ気なかったのだが、慣れてくるとどこにいても声を掛けてくれ、小走りで来てくれる姿は大型犬のようだった。
私の身の回りに、心から尊敬出来る人は学生時代から七海さんしかいなかったため、このような慕ってくれていて、後輩!!って感じがある子はなかなかいなかった。
むしろ、私がその立場にいたため、自分を慕ってくれる……という経験がほぼ無かったので、猪野くんの後輩力は新鮮に感じた。
出来の悪い先輩ではあるが、一応こんなんでも猪野くんより階級の上の一級術師として先輩っぽく見えるように頑張れば、それを見た意地の悪い先輩はゲラゲラ笑いながら先輩面してんの?生意気と言われた。
そりゃあ、一級術師とはいえ、七海さんのように慕われる先輩ではないとわかってはいるが、猪野くんのような子が、慕ってくれるなら先輩面もしたくなるものだ。
ジュース買ったりとか……。
今までが、自分が後輩だったので
先輩としての自分がまだ迷子なのだ。
「名前さん?」
「あぁ、ごめんね。
猪野くんのような可愛い後輩に対して
先輩っぽくいたいんだけど
私がずーーーっと後輩だったから
なんだか先輩の自分が迷子で」
「名前さんは凄いと思いますよ!!
強くて、かっこよくて
俺からしたらしっかり者の大人な女性だなって思ってるんです」
「ありがとー」
可愛いらしい後輩は、後輩力が高い。
私も見習いたい……と思うが
高専戻ったらうざ……しつこい先輩に絡まれ
暇だからと変な遊びに巻き込まれ
勝手に文句を言いながら、理不尽な用事を押し付けてくる先輩しか思い浮かばず、すんっと表情が抜け落ちる。
「どうかしました?」
「高専戻ったら
面倒な人いなければいいな……と思って」
「え、誰です!?七海さん?」
「七海さんがうざ絡みしてきたら
精神科に引きずって行くよ」
「あ、五条さんか」
なぜ、七海さんがしつこい先輩なのか……
猪野くんの中の七海さんは一体どんな人なのかと、聞きたいところではあるが、それは置いておこう。
「そーいや、名前さんって
五条さんと仲いいっすよね」
「あれが仲良くみえるなら、驚きだよ」
「羨ましいですもん」
「どっちが?」
顔を見合せば、謎の鬼ごっこが始まり
すぐ捕まえられ、嫌な用事をちょこちょこ頼まれる。
まぁ、その分報酬も弾んでくれるのだが
いかんせんその用事が面倒なことが多い。
文句を言いつつやってしまうが、
やらなかったらやらなかったで、
できないの?まじ?それでも一級かよ、
と煽ってくる。
それがまた腹が立つ。
いないと思っていれば突然現れ
僕暇だなー暇だからゲームしようぜ。
はい、僕の素敵なところを当てようゲーム。
まず僕からね、はい最強。ほらほら、次は?次出てこないの?こーんな素敵でナイスガイな男を目の前にして、称賛の一言も出ないとかお前終わってるわー。だから男出来ないんだよ。
え?何だって?うざい?
お前、誰に言ってんの?僕先輩。
はい、悪い後輩にはこれ頼んだからー。
………何か殺意しか芽生えないな。
人の記憶の中でも喧しくて、うざくて
苛つかせる天才とかすごいな、おい。
「………名前さん?」
「……猪野くんはあんな変な大人の男になっちゃ駄目だよ?七海さんのような人になってね」
「はい!!」
後輩が可愛い……と、和んでいたら
じっとこちらを見ている猪野くん。
「どうかした?」
「名前さんって五条さんと付き合ってるんすか?」
「まさか」
「そっか……そっかぁ、良かった」
「?」
「俺、名前さん狙ってるんで」
ニッコリ笑いながら、爆弾を落とした猪野くんに、笑顔で固まる。
ん?と頭を傾げると、同じように傾げる猪野くん。
「………ん?」
「名前さん鈍感って言われません?
俺結構アピールしてるつもりだったんすけど」
「んー?」
「なのに、五条さんと楽しそうに
毎回毎回……俺だって妬いちゃいますよ」
「………猪野くん、ストップ」
ぐいぐいと近寄ってくる猪野くん。
同じように後ろに下がって行けば、いつの間にか背中は壁に当たる。
ドンッと、壁と猪野くんに挟まれ、腕を壁に付けこちらを見下ろす顔は可愛らしい、人懐っこい後輩ではなく……一人の男の姿。
途端、顔に熱が上がっていき、恥ずかしいやら暑いやらでもどかしい気持ちになる。
「ちょっとは意識しました?」
「………しました」
「なら、これからもガンガンアピールしていくんで」
「あの、猪野くん」
「まずは、連絡先教えて下さい」
男らしい顔をしていたと思ったら、可愛らしく照れたように頬をかきながらスマホを見せる猪野くんに、両手で顔を覆う。
「どうかしました?」
「………可愛い」
「?」
後輩は天然なのか、狙っているのか…
可愛らしさと男らしさの武器を持った
後輩力の高い後輩でした。
あとがき
初、猪野くん。
何が言いたいって、ただ可愛い。
イノタク可愛い。
まじ可愛い。
後輩力高い……灰原の生まれ変わりかな?
イノタクファン増える。
しかし、私はまだイノタクの口調を
マスター出来てません(笑)