五条
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好きな奴が出来た。
数少ない同級生であり、二人しかいない女子の1人。
よく笑い、少し強気なその女をからかい
気付いたら隣に居た。
それなのに……
夕暮れた光に照らされた教室で
後頭部に手を回し、目の前の唇を食みながら
口付ける同級生の姿。
1人は俺が気になっていた彼女で
もう1人は硝子。
「あ、やば」
「ん?あーバレちゃった」
硝子が俺に気付いて眉をしかめる。
名前はといえば、悪気も無いようにくすり、と笑っている。
「………お前らレズだったのかよ」
「ん?レズじゃないよ」
「は?」
「私部屋戻る」
「えー、なら一緒に戻る」
「やだよ。そんな気じゃなくなった」
「やーだー。一緒にいるー」
目の前でイチャつくように、いや
いつものようにベタベタとしている光景なのに
先程の行為により、イチャついているようにしか見えない。
数少ない同級生が、まさかレズだったなんて…
「おや?みんな居たのか」
「傑……」
「どうしたんだい、悟」
「バレちゃった」
てへ、と可愛らしく笑う名前。
傑はなるほど、と俺を見て肩を叩く。
「悟、現実を受け入れるんだ」
「何が悲しくて同級生のレズを受け入れろと?」
「ん?レズ?」
「名前も硝子も女が好きだったなんて…」
衝撃すぎるわ、と溢せば
なぜか三人が変なものを見るような顔をしてる。
「悟………それ、わざとかい?」
「悟くん、どんだけ私のこと嫌いなの?
流石に傷付くわー」
「は?こっちは失恋して傷付いてんだけど」
「悟くん、硝子のこと好きだったの?
ないわー。絶対あげなーい」
「違ぇよ、お前のこと」
「………五条、お前…」
「………悟、君そんな趣味が…」
今度は三人に引かれた。
何なんだよ、と表情を歪める。
「あのさ、悟くん。
君、もしかして私のこと女だと思ってたの?」
「は?」
「こんな姿だけど、私生物学的にはオスだよ」
「………は?」
まさかのカミングアウト。
え?女子用の制服でスカートなのに?
中にスパッツ履いてるけど
サイドテールで化粧もバッチリな
可愛い女子なのに?
胸もあるのに?
「………は?」
もう一度名前を見る。
そして、つかつか近寄ってスカートの中に手を突っ込む。
もにゅり、と触れたそれ。
黙ってもう一度触る。
女子には付いてないモノがあった。
ベシリッと、硝子に叩かれる。
「何してんだ」
「嘘だろ………」
「硝子、どうしよう………。
私、お嫁に行けない」
「私が貰ってやるから安心しろ」
「悟……君、一年以上一緒に居たのに
知らなかったのかい?」
「むしろ、何でお前ら知ってんだよ……」
触った感触が手に残っていて辛い。
失恋も恋した相手が女装男だったのも
気付かないでいたのも諸々辛い。
「風呂で会ったからね」
「見たらわかるだろ」
「つか、何で女装してんだよ」
「趣味?」
「ふっざけんなよ」
ああああ、と頭を抱えて崩れ落ちる。
ケラケラ笑う名前が憎い。
むしろ、何で気づかなかった俺。
どんだけフィルターかかってたんだ。
「つーか、名前!!お前女子寮行ってたじゃん!!」
「うん、硝子送るのに」
「名前の部屋は私の隣だよ?
むしろ、何で気付かないんだい?」
「よく一年も気づかなかったなー」
傑と硝子からの視線が痛い。
「そっかー
私悟くんから尻狙われてたのかー」
「その言い方辞めろ」
「悟くん、私が好みなのかー」
「ヤメロ」
「ごめんね、私硝子一筋だから」
「ああああああっ」
頭をかきむしる俺を、傑と名前が笑う。
この後、しばらくこのネタでかわかわれた。
もちろんただからかわれるのは面白くないため、物理的な反撃をするようになった。
あとがき
女装男子に惚れる五条さんのお話。
短いですが、楽しく書いてた。
数少ない同級生であり、二人しかいない女子の1人。
よく笑い、少し強気なその女をからかい
気付いたら隣に居た。
それなのに……
夕暮れた光に照らされた教室で
後頭部に手を回し、目の前の唇を食みながら
口付ける同級生の姿。
1人は俺が気になっていた彼女で
もう1人は硝子。
「あ、やば」
「ん?あーバレちゃった」
硝子が俺に気付いて眉をしかめる。
名前はといえば、悪気も無いようにくすり、と笑っている。
「………お前らレズだったのかよ」
「ん?レズじゃないよ」
「は?」
「私部屋戻る」
「えー、なら一緒に戻る」
「やだよ。そんな気じゃなくなった」
「やーだー。一緒にいるー」
目の前でイチャつくように、いや
いつものようにベタベタとしている光景なのに
先程の行為により、イチャついているようにしか見えない。
数少ない同級生が、まさかレズだったなんて…
「おや?みんな居たのか」
「傑……」
「どうしたんだい、悟」
「バレちゃった」
てへ、と可愛らしく笑う名前。
傑はなるほど、と俺を見て肩を叩く。
「悟、現実を受け入れるんだ」
「何が悲しくて同級生のレズを受け入れろと?」
「ん?レズ?」
「名前も硝子も女が好きだったなんて…」
衝撃すぎるわ、と溢せば
なぜか三人が変なものを見るような顔をしてる。
「悟………それ、わざとかい?」
「悟くん、どんだけ私のこと嫌いなの?
流石に傷付くわー」
「は?こっちは失恋して傷付いてんだけど」
「悟くん、硝子のこと好きだったの?
ないわー。絶対あげなーい」
「違ぇよ、お前のこと」
「………五条、お前…」
「………悟、君そんな趣味が…」
今度は三人に引かれた。
何なんだよ、と表情を歪める。
「あのさ、悟くん。
君、もしかして私のこと女だと思ってたの?」
「は?」
「こんな姿だけど、私生物学的にはオスだよ」
「………は?」
まさかのカミングアウト。
え?女子用の制服でスカートなのに?
中にスパッツ履いてるけど
サイドテールで化粧もバッチリな
可愛い女子なのに?
胸もあるのに?
「………は?」
もう一度名前を見る。
そして、つかつか近寄ってスカートの中に手を突っ込む。
もにゅり、と触れたそれ。
黙ってもう一度触る。
女子には付いてないモノがあった。
ベシリッと、硝子に叩かれる。
「何してんだ」
「嘘だろ………」
「硝子、どうしよう………。
私、お嫁に行けない」
「私が貰ってやるから安心しろ」
「悟……君、一年以上一緒に居たのに
知らなかったのかい?」
「むしろ、何でお前ら知ってんだよ……」
触った感触が手に残っていて辛い。
失恋も恋した相手が女装男だったのも
気付かないでいたのも諸々辛い。
「風呂で会ったからね」
「見たらわかるだろ」
「つか、何で女装してんだよ」
「趣味?」
「ふっざけんなよ」
ああああ、と頭を抱えて崩れ落ちる。
ケラケラ笑う名前が憎い。
むしろ、何で気づかなかった俺。
どんだけフィルターかかってたんだ。
「つーか、名前!!お前女子寮行ってたじゃん!!」
「うん、硝子送るのに」
「名前の部屋は私の隣だよ?
むしろ、何で気付かないんだい?」
「よく一年も気づかなかったなー」
傑と硝子からの視線が痛い。
「そっかー
私悟くんから尻狙われてたのかー」
「その言い方辞めろ」
「悟くん、私が好みなのかー」
「ヤメロ」
「ごめんね、私硝子一筋だから」
「ああああああっ」
頭をかきむしる俺を、傑と名前が笑う。
この後、しばらくこのネタでかわかわれた。
もちろんただからかわれるのは面白くないため、物理的な反撃をするようになった。
あとがき
女装男子に惚れる五条さんのお話。
短いですが、楽しく書いてた。