桜花歳時記
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庄左ヱ門「あーあ、やっぱり雨になったね」
彦四郎「仕方ないよ、梅雨が明けないんだもん…」
三郎「こんな日に『星を見る会』を開こうなんて、学園長も何をお考えなのか――…」
勘右衛門「しかも、月見亭でなんて、本格的だよね」
三「あ、いらっしゃった」
銭の花は白い号「へむっ」
『よしよし、お前もびしょ濡れだな』
銭「へむっ」
『学園長先生、やっぱり星は見えませんよ』
学園長「ふむ、そうじゃのう。晴れそうにないの」
『これは晴れない雲だと思いますが…』
学「天文に詳しい友人が、今日は流星群が見られるはずだというので集まったのじゃが、やはり晴れんな」
彦「流れ星ですか」
庄「以前、土井先生が星に願いをかけたら本当にかなったんですよねえ」
彦「なにそれ、凄いね、どんな願い事?」
庄「一年は組が100点とれますようにって――…」
彦「え、かなったの!?叶ったの、それ!?」
庄「……………………叶った」
彦「す、凄いな!流れ星にお願いって本当に効くんだな!」
庄「…そ、そうだな、奇跡と言ってもいいな、アレ。土井先生の願いとは若干ずれてたけど…」
学「お主ら、何を願う?」
庄「打倒い組!がんばれ、は組!」
彦「それ、言うと思った!!!」
庄「じゃあ彦四郎は?」
彦「クラスのみんなが委員会活動を控え目にしてくれますように…と。
最近90点前半が続いてて…毎回安藤先生に呼び出されるんだ…」
『不憫な子…』
勘「わたしはクラスのみんなが平和にすごせますようにです!特に兵助はメンタル弱いから」
三「私は、センパイの胸がもう少し大きくなりますよう――いだだだだ!が、学級委員長委員会がもうこれ以上事件に巻き込まれたり敵に捕まったりしませんようにとお願いしたいです!」
勘「ああ…学級委員長委員会って、何故か捕らわれる確率高いよなあ…」
庄「すみません」
彦「ごめんなさい…」
学「お主は?」
『わたくしですか?そうですね、わたくしは学園長先生がいつまでも健勝であられますようにと』
学「みんなつまらん願いじゃの。もう少し欲はないのか」
『欲ですか?』
三「そうですねえ…」
勘「個人的な…個人的な…」
彦「あんまりないかも」
庄「そうですね…」
『学園が平和であれば、我々は――…』
学「そうかの」
『強いて言うなら、たまに皆でお茶を出来れば幸せですね』
勘「はい!」
彦「甘いものが食べられて」
庄「お茶ができればなお良し――…」
学「そうかそうか」
三「あ、雨がやんだぞ。風もあるし、このままならもしかして流星群見られるかもしれない」
『この時期の雨が?』
勘「学園長先生、もしかして今日のお天気、読まれていましたか?」
学「さてのう。では、お茶とお菓子で待つとしようか」
銭「へむっ」
2011・7月の拍手文(加筆修正あり)
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