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目を覚ますと、そこは病室だった。
傍には心配そうな両親の顔。
「桜!」
私が目を覚ましたことに気付いた母が声を上げる。
「おかあ、さん…。お父さん…。私…。」
良かった…!と母は私をぎゅっと抱き締めてくれ、父はほっと安堵のため息をついていた。
「どうして私ここに…?」
「どうして、って、桜、記憶が無いの?」
「いや、覚えてる。化け物に襲われたところまでは…。」
「化け物?何言ってるの。きっとケガのせいで変な夢でも見たんだわ。」
「違うよ、お母さん、本当!おばあちゃんかと思ったらそうじゃなくて化け物に…!」
はいはい、と母は私をなだめる。
「あなたはね、おばあちゃん家の裏山の入口のところで倒れてたって、ちょうど通りがかった人が助けてくれたのよ。だからほら、擦り傷だらけでしょう?」
擦り傷?そんなもんじゃない。もっと深い傷だったはず…。
あれ?ほんとだ。擦り傷になってる…。でも、傷跡のある位置は私の記憶とおなじ。
「お母さん、私どれくらい眠ってた?!」
「どれくらい?って言われても…。桜が家を出たのは昨日の夜。今は朝の10時だから、まだ1日経ってないわ。」
うそ。一日でこんな風に治る傷じゃない…。
コンコン。
その時、病室をノックする音が聞こえた。