第一章 誰が為
お名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あれから1週間。
今日もいつも通りに仕事をおえて、いつも通りにあの上司に叱られて、いつも通り帰路につく。
このままでいいんだろうか…。そんなことを考えるようになったここ数日。これまでは、こんなこと考えもしなかったのに。
「あ!あの時のお姉さん!」
ふと聞き覚えのある声がして、そちらを振り返ると、1週間前に出会った茶髪のあの女の子がいた。
「お姉さん、今お仕事終わったところ?こんな都会で働いてるのねー、凄いわ。羨ましい!帰り道にオシャレなショップで買い物もし放題ね!」
そんなことを言う、その子も、有名なお店のショッピングバックを2つ手に持っている。
「こんにちは。今お仕事の帰りだよ。あなたは?」
「私は、さっき任務が終わったところよ。あー、任務、ってのは、この前みたいな化け物を祓う事なんだけどね。その帰りに買い物してたのよ。」
「そうなんだ、すごいね…」
あんな化け物が、また現れていたんだ…。
「大したことないわよ。でもこうもうじゃうじゃ湧いて出てこられると疲れちゃうわ。ちょっとは大人しくしてほし…、お姉さん、ちょっとこれ持ってて。」
そういうと、その子は私にショッピングバッグを押し付けて走り出す。
「え、ちょ、ちょっと!」
私はどうしたらいいかわからず、走ってその子を追いかけることにした。