第一章 誰が為
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ある日の帰り道。
今日の私はご機嫌だ。なぜなら午後から仕事休みが取れたからだ!!
「早く帰って、コンビニでお酒と美味しいもの買って、明るい時間から飲んでやるんだ!」
なんて、独り言を言いながらいつもより軽い足取りで自宅へ向かう。
通勤の途中に、だいぶ古いお店がある。外から中の様子がよく見える造りになっていて、ぼろぼろの店内の様子がよく見える。
いつもの帰り道は暗いから、そこの前を通るのは気味が悪くて嫌だったけど、今日はまだ明るいから大丈夫…
「ん?人…?」
その古いお店の前に女性が立っていた。何か話している。
そしてその女性はお店の扉を開けた。
え…、何をしているんだろう…。
不思議さと同時に気味悪さが全身を襲った。
「うそ…。待って!お姉さん!!」
私は女性に声をかけたと同時に走り出していた。
女性は、その古い店に入ろうとしていた。そして私はたしかに、その店の中に見た。私があの時、あの夜の日に出会った、あの化け物にそっくりなものを。
「だめ!近寄っちゃだめ!!」
お姉さんは腕を伸ばす。それと同時に私はお姉さんの元に駆け寄って、私の方にひっぱる。
化け物の手が伸びてくる。
だめだ、捕まる…!!!
そう覚悟した時だった。