5億の女
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「ここから出られるのかしらね」花梨はベッドに座ってぼそっと呟く。
小さな小窓から見える景色は見慣れた宇宙だ、星域は違っても星はどこで見ても美しい。
「下手すりゃ、殺されて THE ENDって感じかしらね・・ま、それも運命だと思えば仕方ないけど」
こう言う時でも、自分の置かれてる状況を的確に判断できてしまう花梨はあまり生と言うものにしがみついて生きたいと思わない
これもタイミングがモノをいうのだと思う。
まず、あの場面において3分遅く後からくればなんら問題はなかった、あの前に行ったトイレ混んでたら出くわさなかったのにとか、
そしたらもっと旅行満喫してたのにとか・・・。
現実はこれだからタラレバで仕方ないから、腹括っとくか、ぐらいしかない。
夜兎相手じゃ天地がひっくり返っても素手で勝てるはずもない。護身用の銃もない、まあ銃1丁程度で夜兎に勝てるはずもないけどね
どうせ死ぬなら綺麗に死にたいなあ、と思うぐらいのものだ。
仮に売られてもこの貧弱な胸とお尻じゃそういう筋では使えないだろう
「・・ま。待つしかないか、とりあえずお腹も満たされたし寝よう、ベッドあるから幸せだわ」そう言って横になった
昨日はあの硬い床の上だったから今日は天国だと思った
神威は団員から花梨が全く平気な様子で熟睡していると報告を受け、阿伏兎と顔見合わせて
呆れるようにまた「なんなんだ?あの女」と言った。
あれから数日経っても状況は変わらず、花梨の生活は変わらない
部屋と食堂を行ったり来たりだけでどうにかしてくれという気分になってくるっていうか
もうそろそろ休暇が終わるんだけど、私が行方不明になってると知ったら軍部は大慌てで
地球の各国政府に連絡を入れるだろう。
まあ、きっと夜兎や春雨には関係ないんだろうけどさ。
何が嫌っていうとこの宙ぶらりんが嫌なだけで白黒はっきりつけてよって思うだけで
そう考えると花梨はやっぱり自分の生に対してさほど固執していない
元々軍人になったのも生活できないからで、学校の就職先に軍人募集要項が貼ってあって
応募したら合格しただけのこと。それに借りた奨学金返さないでよかったし。
死ぬのも怖いと思わなかったし、死体を見ても平気だったし、銃火器を使って攻撃先に死体があっても気にしなかった。
自分でもどこか欠落してる自覚はあるけれど、それが軍人向きであることはいい仕事についたと思っていた
この23歳になって程なく高い地位につけたのも戦果だけではなく研究結果を出していることが後押しをしていたけれど
まさかこうなるとは人生とはわからないモノだと思う。
ーーーー「ちょっといいかな?」神威は廊下から顔を覗かせた
「なんでしょうか?」
「ちょっとさ、花梨のことで話があるんだけど?」・・そう言った。
呼び捨てかよ、と思ったけど世話になってることもあって黙っておいた
「ここから出られるのかしらね」花梨はベッドに座ってぼそっと呟く。
小さな小窓から見える景色は見慣れた宇宙だ、星域は違っても星はどこで見ても美しい。
「下手すりゃ、殺されて THE ENDって感じかしらね・・ま、それも運命だと思えば仕方ないけど」
こう言う時でも、自分の置かれてる状況を的確に判断できてしまう花梨はあまり生と言うものにしがみついて生きたいと思わない
これもタイミングがモノをいうのだと思う。
まず、あの場面において3分遅く後からくればなんら問題はなかった、あの前に行ったトイレ混んでたら出くわさなかったのにとか、
そしたらもっと旅行満喫してたのにとか・・・。
現実はこれだからタラレバで仕方ないから、腹括っとくか、ぐらいしかない。
夜兎相手じゃ天地がひっくり返っても素手で勝てるはずもない。護身用の銃もない、まあ銃1丁程度で夜兎に勝てるはずもないけどね
どうせ死ぬなら綺麗に死にたいなあ、と思うぐらいのものだ。
仮に売られてもこの貧弱な胸とお尻じゃそういう筋では使えないだろう
「・・ま。待つしかないか、とりあえずお腹も満たされたし寝よう、ベッドあるから幸せだわ」そう言って横になった
昨日はあの硬い床の上だったから今日は天国だと思った
神威は団員から花梨が全く平気な様子で熟睡していると報告を受け、阿伏兎と顔見合わせて
呆れるようにまた「なんなんだ?あの女」と言った。
あれから数日経っても状況は変わらず、花梨の生活は変わらない
部屋と食堂を行ったり来たりだけでどうにかしてくれという気分になってくるっていうか
もうそろそろ休暇が終わるんだけど、私が行方不明になってると知ったら軍部は大慌てで
地球の各国政府に連絡を入れるだろう。
まあ、きっと夜兎や春雨には関係ないんだろうけどさ。
何が嫌っていうとこの宙ぶらりんが嫌なだけで白黒はっきりつけてよって思うだけで
そう考えると花梨はやっぱり自分の生に対してさほど固執していない
元々軍人になったのも生活できないからで、学校の就職先に軍人募集要項が貼ってあって
応募したら合格しただけのこと。それに借りた奨学金返さないでよかったし。
死ぬのも怖いと思わなかったし、死体を見ても平気だったし、銃火器を使って攻撃先に死体があっても気にしなかった。
自分でもどこか欠落してる自覚はあるけれど、それが軍人向きであることはいい仕事についたと思っていた
この23歳になって程なく高い地位につけたのも戦果だけではなく研究結果を出していることが後押しをしていたけれど
まさかこうなるとは人生とはわからないモノだと思う。
ーーーー「ちょっといいかな?」神威は廊下から顔を覗かせた
「なんでしょうか?」
「ちょっとさ、花梨のことで話があるんだけど?」・・そう言った。
呼び捨てかよ、と思ったけど世話になってることもあって黙っておいた