5億の女
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椅子に座らされ、頑丈な金具で体と足を固定され。目の前には満足そうに笑う反政府軍に夜兎、に変な魚眼。・・そして高杉
「お前が生き残れる道は俺たちに協力し武器開発をするしかない、お前はそれができるか?
できるなら生かしておいてやる、それに女だ、
一応使える体だから、そっちも協力してもらおうか」
魚眼がそう言って顔を近づけたが・・・・
「気持ち悪い顔見せないで」
そう言ってそっぽを向く花梨は通常モードのまま変わりなし
「おい!貴様!」
その襟元につかみかかり花梨を締め上げても怯えもしない様子を高杉は見ていた、
「私が仕事をするのは木蓮軍だけよ、
木蓮の軍人という肩書がある以上
おいそれと自分の掲げる旗を変えるつもりはないわ」
「いたぶられ、殺されてもか?」ニンマリ笑う魚眼に
「好きにしたらいい」そう言い終わると同時に頬に痛みが走った。
口が切れたのがわかる。
「顔は綺麗だからなぁ。二目と見られない顔にしてから殺そうか、捨てても誰かわからないほどな」
花梨の心はどんどん冷えていく。
同時に“顔はってなんだ?顔はって“くだらないワードの引っ掛かりを覚える
そして一人の夜兎はその細い首に手をかける
「こんな首簡単にへし折れるぞ」と笑う顔を見て思わず
「同じ夜兎でも神威の方が綺麗な顔してるわ・・ブッサイク、サイテー」とつい言ってしまった。
グッと力を込め首に圧迫を込められても少し苦悶の表情を浮かべるだけで
取り乱しもしない様子の花梨の首にくっきりと圧迫痕が見えた時
高杉は止めに入り「こいつは俺がやる、どけ」言って刀を抜いた。
咳き込んでしばらくは苦しげな呼吸をした後、大きく息をついて顔をあげ
「約束は守ってくれるのね」」
覚悟を決めた顔をして微かどこか満足げに笑う花梨の心は高杉にはわからない
それでも高杉は「いい顔だ」そう褒めて刀を構えた
怯えも何もない綺麗な目がその刃に映りこむ
そして一つ息を吐いてその目は高杉を見た、瞬間高杉の刀は振り下ろされた。
ーーーーーーー花梨は最後まで目を閉じることなく高杉を見ていた。
その時爆発音がしたと同時に神威たちが飛び込んできた。
花梨を固定していた枷が高杉によって切り落とされ、足の枷も同時に切られる。
「立てるか?」そう腕を引いた目に一筋の涙が落ちた・・視線の先には神威や阿伏兎がいた
たった一筋・・だったが、それは高杉の心にも落ちていった。
神威たちは容赦なかった。
特に夜兎に対しては、神威にかなうはずもなく、絶命していく。
「シンスケさま!」駆け寄るまた子に花梨を任せ高杉も戦い、あっという間に殲滅させられた。
床が血で赤く染っても
許しを乞い、助けてくれと言われてもその命を奪った
また子が先に鬼兵隊の船に花梨を移動させ、武市に預けた。
また子が再び戻るまでもなく、花梨を拐った反政府軍たちの乗った船は死体とともに爆破された
花梨は武市の甲斐甲斐しい看護を受けていた
「怪我はありませんか、着替えもお持ちしましょう、・・私はこっちの方が好きですが」
「先輩!自分の趣味出さないでください」」
また子はそういって花梨を見る。。。確かにまな板だと。
「ご苦労だった」そういって高杉は戻ってきて武市に世話をされている花梨を見た
「武市先輩、やっぱりロリコンですかね?見た目ロリコンって感じっすね特に体つき」
「貧弱だろ、あれ」
「そうっすね」
神威は高杉からギリギリ間一髪だったと聞かされたのは、大方奴らをか片付けた後だった。
阿伏兎は同族を殺ることに躊躇いもあったろうが、何故か神威には躊躇いなどなかった。
花梨を助けること、が何よりも1番になっていた。
その船を爆破し、一旦花梨が避難した鬼兵隊の船に急ぐとそこに花梨がいた。
本当に無事かそばで確認したくなって走り出していた。
「あ、神威だ」その声はいつもの腑抜けた声。どこかでホッとしていた。
「花梨、無事でよか・・・」そこまで言いかけて言葉に詰まった。
感動の再会とかそんなもんとは別物のなんだこれ??という感じの感情。
「花梨、ちょっと立って」
神威がそういうとスクッと立ち上がった、その姿を上から下まで何度か見て思わす言ってしまう
「お前、その格好、なんだよ。地球とかズンボラにいる中学生か」
(昔の神楽と一緒じゃないか・・と言いたいが23歳と14歳と比べ一緒だというのはかわいそうでやめた。)
紺色ジャージにヒモ履姿でしかもまな板なのでとてもじゃないが大人に見えない、
シンスケがなぜ服を持ってくるように言ったのかが、心底納得がいった。
「パジャマじゃどうしようもないし、貸してくれたのがこれなんだから、仕方ないじゃないってか、絶対また思ったでしょ!まな板って!!」
「だってまな板じゃないか。俺はお世辞は言えないよ、だから誰かに大きくしてもらえって言ってるだろ」
「いないから自分でやります」
「だから俺が手伝ってやろうかって言ってるだろ」
高杉がその会話に入ってきてニタリと笑って胸に手を当てた。
じ〜っと手を見る花梨に神威が「ちょっとは騒いだら?」そう言って後ろに引っ張る
「・・本当にない、貧弱以下かも知れんな」とまじまじとその胸にあてた掌を見ていう高杉に
我に戻った花梨の当たらない蹴りが空振りした。