5億の女
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木蓮では意識不明だった蓮水はようやく目を覚まし、事情聴取に応じていた。
蓮水は花梨を守りきれなかったことを悔い、何度も上層部に謝り続けた。
龍翔提督は彼を見舞い、蓮水がどれだけ花梨のそばで支え守り続けてきたか知っているから
気に病むなと励ますが、蓮水は気が気でなかった。
パジャマ姿のまま、発熱状態のままで拐われてしまい、まだ要求は届いていない
木蓮ではあの何重ものセキュリティを破られたことが問題にもなっていた。
誰か内通者がいないか政府とは別に軍部は徹底的な洗い出しをかけ、同時に花梨の行方を探す二手に分かれて行動した。
内通者は・・医師だった。彼は医師だけではなくシステムセキュリティにも精通したいたことが後に発覚した。
花梨がインフルエンザになり治療のため呼ばれた際、セキュリティがどう言う風にかけられているかを調べていた。
そして蓮水までが倒れたことがチャンスにつながった。
普段は蓮水の代わりに代行者が来るのだが今回に限って軍の大きな会議があり、そちらの警備にかかりきりになり花梨の周りが手薄になった
花梨はそれほどまでに自分が狙われているとは思わず日々を過ごしていたが
それは全ては蓮水がそばにいたからで、その肝心かなめの蓮水が運悪く倒れたことが引き金となっていた。
蓮水は傷が塞がらないと言うのに花梨を探すと聞かない、それを龍翔提督が自ら動くといい止めていた。
あんなにだらしなくて、適当でほっといたらまともにご飯も食べない困った人が他所で生きて行けてるのか心配でたまらない
しかも平気で文句が言えるだけに相手の神経を逆撫でしていないかも心配で
加えてあまり死ぬことも怖がってないあの性格も相まって。。やっぱり気が気じゃない
警護、監視、助手、お世話係・・・蓮水はそれらを忠実に守っていたからこそ今回は後悔ばかりしていた。
前回は春雨第七師団のおかげで助かっている、
花梨はなんだかんだで小さいことに巻き込まれても運が良いらしく無事でいる、願わくば今回もと思うしかなかった。
蓮水は知らないが、実際はまた運よくと言うか高杉という男に出会って神威という共通の人間が間にいることがわかった
ちょっとだけ明るい未来が描けたかもしれない。
高杉は花梨をずっと部屋に置いていた。
ここに置いておけば簡単に手も出せないだろうと言う考えだった。
春雨との関わりにこの変な性格に加え、彼女の能力を考えて守るに値する存在だと高杉は判断した。
ベッドは相変わらず占領されているが、時々警戒心を全く持たず眠っている花梨を見つめてその頬に触れていたりするのは内緒の話だ。