5億の女
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
地球で裏の仕事が入って阿伏兎と団員と出向いた夜
仕事自体は最も簡単で暗殺ってやつだけど運悪く人に見られてしまった。
ご機嫌そうに夜の道を歩く女が死体を片付ける前に通りかかった
騒がれたらやばいなと思って最悪こいつも・・と思った
ただこの女、死体を見て最初に言った言葉が「あ〜あ」だった。
しかも死体を平気な顔で指でツンツン突いて
「あ〜これ、死んでるわ。ご愁傷様だわ。あ〜あ。ま。いっか関係ないし」
そう言ってそこから知らん顔で立ち去ろうとした時、運悪く俺と目があった。
“誰にも見られないように”が契約だったから手刀で失神してもらって連れてきたが
団員が「あの女ぶつぶつうるさい」と言う
この状況で怖がりもぜず、文句を言ってると言う
「面白い女だな、アレ、どう見ても素人じゃないぞ?」
阿伏兎がニタっと笑って言うのを聞きながら俺は廊下に出て女の様子を見に行った。
女は至って怖がりもせず、ひたすら文句を言っていた、しかもあぐら組んで。
普通こんなところに閉じ込められ手錠をかけられ。その前に殺人現場に出くわせば
混乱して泣きじゃくるのが常なのにどこ吹く風な様子で文句を言い望みを聞けば腹が減ったと言う
こんな時によく食えるな、と思ったが面白くて飯を食わせることにしした。
女は淡々と食べ物を口に放り込む、
「よく食べられるね、こんな状況で」といえば
「食事は一番生きてく上で大事なことよ」とすまして言いながらまた食べる。
そこそこ量を食べて満足そうに手を合わせ「ご馳走様でした」と言う女は
「で、またあの牢獄へ戻ればいいのね?」と立ち上がって戻ろうとする
「もう戻らなくていいよ」面白すぎてそう言っていた。
「名前を教えてよ」そう聞くと女は「花梨」と言った
ーーーただ、その歩く姿が普通の女とは違うと感じた。
「ここ、春雨第七師団よね?」部屋に入る前、花梨は普通の声色でそう聞いて、俺を見た。
そこまでわかっててのその平静ぶりはどこから来るんだ?慌てもしないし怯えもしない。
やっぱり普通の女じゃないそう思った
・・・・・・・・