5億の女
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ーーーそんなある日、先日の戦闘艦に同乗して宇宙に出ることになった
それは龍翔提督の心遣いとしか言えない行動っだった
「たまには宇宙に出て地上を忘れたらいかがか?蓮水がかなり心配していたぞ?」と言われた
龍翔提督の元部下だった蓮水はたまたま酒の席に誘われ
私がほとんど寝起きを研究室でしていて
一歩も外に出ない時が多いから、神経が参らないか心配だと言ったらしい
「たまには自分が設計した船に乗れ」と他の提督にも進言され、
そこまで言ってくれるならばと乗船することになった
木蓮星域から銀河系までの長い旅・・ってか。この前の休暇で偉い目に合ったコース。
今回は提督も一緒で木蓮の戦闘艦だからまた少し違うんだけど、なぜかしっかり蓮水まで同行してる。
「花梨さん、一人じゃ心配で」そう言いながらついてまわる
「この前一人で大丈夫・・」といいかけて、
あ、神威に拐われたな・・と最後までいえないでいたら
「大騒ぎになったのはどこのどなたのことでしょうか?」と、釘を刺されてしまった。
こればっかりは神威を恨む。
あのおかげで外宇宙に出辛くなったんだからさ。
休暇もくれないし。
「でも今回は龍翔提督がこの船の中のみになるけれどゆっくりしなさいとおっしゃいましたよ
地上を離れて星の海を見ると心も晴れるだろうと、
龍翔提督はあなたが地上に貼り付けられていることもわかってらっしゃったので。
まだ若いのに気の毒だと」
「蓮水が言ってくれたんでしょ?ありがとう感謝してるわ」
「いいえ、部下として当然です。って言うか普段の口の悪いあなたの方があなたらしいですよ」
「せっかくお礼言ったのに、なんでそう言うこと言うのかな、蓮水〜、怒るぞぉ」
蓮水は笑ってその方が花梨さんらしいと言った
神威は第七師団を率いて春雨本部の会議に出向いていた
師団のほとんどを支配しトップに君臨する寸前の神威には
本部にいる幹部たちはほぼお飾り的なものではあるが
筋は通すという関係を作ることでことはうまく運んでいる
着岸した時向こうに見たことがない船が見えた
「なんだい?あの船」
第一師団の団員に聞くと木蓮の商船でエンジントラブルで協定もあり助けたということだった
通行証も正式なもので問題なかったので木蓮が迎えに来るのを待っているということだった
春雨は木蓮とはそれなりに良好な関係を保っていた
5億の女から始まり、今、木蓮から資金をもらっている。
反政府側の人間を捕らえることにたいして協力も惜しまない、その代償に資金が流れてくる
持ちつ持たれるの関係をうまく築いていた
龍翔提督に連絡が入ったのは宇宙に出て3日ばかり経った頃だった。
「春雨の本部に商船が故障で入ってるらしい、・・・どうも春雨じゃ直せないらしい・・
非常に申し訳ないんだが、指示だけでいいので花梨手伝ってくれないか?
どうやら払い下げの戦艦ベースらしい、第一期の」
「ああ、スラスターの改良前の調整がややこしいやつですね?」
「ワープが可能になる程度で直せるか?」
「この艦艇には部品もあるので大丈夫だと思います」
「設計だけじゃなく修理までさせて申し訳ないが商船は助けぬわけにはいかない」
龍翔提督はこういう人だ。だから人望も厚い。
花梨は蓮水と数名のエンジニアを連れて巡洋艦に乗り換え部品など全て積み込んで春雨本部に向かった。
そして巡洋艦は商船の隣に着岸した
神威は以前見たその艦影になんか久しぶり的な感じがすると笑った
浮かんだのは花梨だった
巡洋艦のハッチが開いてエンジニアたち降りてくる・・その一番最後に・・花梨を見た。
「え?花梨??」思わず口にした神威の言葉に阿伏兎も視線をそちらへ送る
「花梨だな・・相変わらずのまな板だ」阿伏兎が言えば
「そうだね。前も後ろも」神威までいう
二人して思わず吹き出してしまった。
巡洋艦から降りた花梨は迎えに出てくれた春雨の幹部たちに挨拶をする。
一応、この中では一番階級が上だから当たり前のことだ
「花梨・シュバイツ中将です。」そう挨拶をするといきなり
「まな板か!?」と言われた
「・は??・・まな板?まな板ですか?・確かに見えないことはないですが・・」
そう言って自分の貧相な胸を見る。向こうもなぜか見ている
「申し訳ありません。貧相ですが見せ物ではありませんので」
蓮水がなんか訳のわからない、すごい腹の立つ言い方で向こうを諫めてくれるけど
貧相って私がいうならともかく、なんで蓮水が言う訳?って言うか
なんで春雨の幹部の人がまな板っていう訳?
「久しぶり〜」ニコニコ笑いながらひらひら手を振りながらやってきたのは神威だった・
・・こいつだ、多分、人のこと、まな板って教えたの、そう思って神威に聞いた
「まな板って言われたけど・・・・どういうこと?」
ちょっと凄んでいうけれど神威は全く気にせず
「どんな女っていうからまな板って言っただけだよ〜こうやって」
前へ習えでそのまま腕を下に下ろす
「前も後ろもまな板って言っちゃったよ〜。嘘はよくないから〜」
「か、か、か、か・か・・・」ムカついてきて名前が呼べない・・
「何?花梨、・・神威って言いたいの?どうしたの?」
神威はニコニコ顔で花梨の神経をさらに逆撫でする
「花梨、団長戯れてるだけだから落ち着け」阿伏兎がそういって間に入ってきた
そして、
「元気そうだな、嬢ちゃん」と言った
神威もさっきと違う声のトーンで「元気そうだね、こんなところで会えるとは思わなかったよ」と言った
そう言われるとなんだか怒るのもおかしい気がして
「う。うん、久しぶりね」というしかない
蓮水はその光景を見て花梨が神威に飼い猫よろしく適当に転がされて遊ばれてるように見えた。
神威が蓮水を見たので「自分は補佐をしている蓮水です」と自己紹介した