5億の女
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
なぜ私はこんなところにいるのだろう。
おかしい、絶対おかしい、
私は地球にいたはずなのになんで堅牢な牢獄に入ってないといけないのか。
しかもここ夜兎の集団じゃん、
売られるの?殺されるの?
「私地球人じゃないし〜〜〜〜銀河系にはちょっと来てみただけでこれかよ。」って言ったのに
「はいはい〜」で失神、油断しすぎたわ
・・これでも一応軍人ですけど。・・・一応偉いんですけど・・・
でも星出てくるときの面倒で身分証明書置いてきちゃったし。
パスポートなしで入れる身分だから政府からの連絡でスルーだったし。
軍服でも着てればこんなぐちぐち言わないけど今は私服でプライベートだから完全に素だから。
そう、この牢獄で訳も分からず、拉致られ。手錠までかけられぶつくさと文句を垂れている女性
・・・不機嫌な顔であぐらくんで座っている。
彼女は思う。“あの、暗殺現場にいたせいかしらね、あの程度なら気にも留めないのに。“と。
「にしても、動きにくいわね〜、これ、なんとかならんの?ったく。どうなってんのよやってられない」
思わずブツクサ言ってると声が聞こえた
「変な余裕だね〜、面白い人だ」
しっかり腹が立ってて、人が来てるの気づかなかった
「怖くないの?こんなところに閉じ込められて」
そう言う三つ編みのニコニコ顔の男は屈んで視線を合わせたそのニコニコは余計むかつく。
「別に怖くはないわよ、何回かこう言う目にあってるわよ。せっかくの休暇中にとんでもない目にあってるわ。地球に遊びに来るんじゃなかったわ」
そう言うと彼はアレって顔をした
「君、地球人じゃないの?」
「違うわよ、最初から言ってるわ、ただ物見遊山の旅行に来ただけよ。
せっかく長期休暇取れたのにやっと休みもらえたのに人の休日どうしてくれんのよ」
「。。ねえ、アレみて怖くなかったの?」
「あれ?ってなに?」
「暗殺現場」
「ああ。あれ?一人や二人死んだって驚いたりしないわよ,見たところ素人じゃなそうだったし、
しかも女子供じゃないんだから何が怖いのかよくわからないわ」
「へえ〜、君何者なの?」
「ふつ〜の人」
軍人というのは危なさそうだから伏せておいたけど、蒼い目はじっと私をみていた。
何を思ったか彼は私を牢獄から出すと手を自由にしてくれた
「今の望みは何?」そう聞くから
「お腹減った」と答えた
「もしかしてさ、死体見たすぐ後でも飯食えるタイプ?」そう聞くから
「ああ、内臓みながらホルモン食べられるし、ミンチになった遺体の前でハンバーグだってステーキだって平気よ、すっぽんの生き血ドリンクだって飲めるわ」
その答えに彼は楽しそうに笑った
いざとなったら蛇だって木の皮だっていざとなったら食べるけどね、と言うのをやめた。
ーーー彼が私を連れて行ったのは食堂だった。
「お腹減ったんでしょ?俺もちょうど食べるから食べれば?」
そう言われたのでそのまま一緒に食べる羽目になった
1/44ページ