番外編 一世一代の恋 神楽の恋
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そう言って猫を抱き寄せると猫な喉を鳴らしながら蓮の顔を舐める
「くすぐったいですよ」猫にそう言う蓮の横顔はあまりに優しくて神楽はただ見ていた。
「ところで神楽」
「なにアルか?」
「私はあなたから助けたお礼の言葉をいただいてませんが?」
「あ・・・」
「ちゃんとありがとうは言いましょうね?」
にっこりと神楽を見て言う顔は猫に向けていたのと違う、そんなことを思いながらも
「助けてくれてありがとう」
そう言った神楽の頭を開いた方の手で撫でながら
「よく言えました」と言う。
どこか子供扱いの仕草に神楽はムッとしてしまう
離れたところに居た新八がやってきて状況を見て驚く
天人が金の輪に縛られて動けなくなってる
「これ・・」
「蓮が助けてくれたアル、猫もほら」
すっかり懐いた猫は蓮から離れようとしない、新八が手を伸ばそうとすると
逆毛を立てて怒り出す始末
「すみませんがその荷物持ってくださいますか?花の苗なので大事にね、
凛へのプレゼントですから」・・とまた優しい顔をする
「あの人たちはどうなるんですか?」新八の問いかけに
「私たちがここを離れた後解いてあげますよ、それまではここに居ていただきます
この子が怯えてしまうのでね」
そう言って猫を優しく撫でた。
神楽たちから蓮が危ないところを助けてくれたことを聞いた銀時は礼を言った
「本当に居合わせてよかった」と笑う蓮になぜいたのが分かったのかと聞く銀時に
「カモメが教えてくれましたよ」と笑う
しがみついたままの猫を見てこいつも蓮が気に入ったのかと思う
飼い主が来ても離れない猫に
「いけませんよ、帰るべきところに帰りなさい。あなたを迎えに来てくれたんですよ」
そう猫に話しかけている蓮の姿はイマイチ銀時には理解できない。
しかし、猫が小さく鳴いて振り返りながら蓮から離れていくのを見ると言葉が通じているとしか思えない
不思議なやつだなと思うしかなかった。