番外編 一世一代の恋 神楽の恋
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万事屋の階段を登ってインターホンを押すと銀時が出てきた
「ようやくご登場か?」
「ええ。お待たせしましたね」
「押し入れの中にこもってるぞ、神楽」
「じゃあ、引っ張り出しましょう」
そう言って蓮はスタスタと押し入れに向かう
「お嬢さん、お話があるので出てきていただけませんか?」
「・・・・・ちょっと落ち着くまで待ってほしいアル」
「じゃあ、待ってますから落ち着いたら出ていらっしゃい」
蓮はソファに座ってお茶を飲んで落ち着き払っている
銀時と星海坊主を前に眉一つ動かさず静かに神楽を待ち続けている
星海坊主と銀時は貧乏ゆすりを始めて蓮にじろりと見られた上に注意を受ける
「いい大人が貧乏ゆすりなんてはしたないですよ。
お茶を飲んで落ち着かれたらいかがですか?
うちのお茶じゃないですけど」
「お前さ、よくこの事態に落ち着いて茶飲んでいられるな?」
銀時は前のめりで蓮にいうものの、意に解さない蓮は
「彼女が待ってくれと言ってるんですから、待ちますよ。何を大人が慌ててるんですか?」
そのしれっとした言い方は蓮そのものだ。蓮・全開100パーセントだと銀時は思う
目の前の星海坊主はこう言う種に長く接するのは初めてなんだろう
イライラしている、無理もない、星海坊主にしたら、なんでこんな男に惚れたのかと思っているはずだ。
蓮は10分経とうと20分経とうと慌てない、30分経っても慌てない、同じ姿勢で椅子に座りお茶を飲んで時々窓の方を見る
「凛が来ますよ」そう言ったのはかれこれ1時間がすぎた頃
銀時は玄関を見るが来ない、階段にもいない
「来ないぞ?」
「もう着きますよ」
3分後、インターホンがなった
「ほら、ね」蓮はにっこり笑った
そこには凛だけじゃなく神威も立っていた。
気になって仕方ない二人は来てしまったと言うわけで・・・・。
そして凛の薬指の指輪を見た銀時は頬が緩んだ。
”凛はもう大丈夫だ”と思えた
蓮だけが落ち着き払いお茶を飲む姿を見て凛だけはやっぱりと思った。
さらに30分が経った頃押し入れのふすまが開いた
蓮は通常運転で神楽に挨拶をした。
「こんにちは、神楽」
「・・今日は蓮」
星海坊主は思う、このにっこり顔の圧に神楽ちゃんは完全に飲まれている
「今日はちゃんとお返事をしようと思ってきました」
銀時は思う、そんな、どストレートに言わなくていいじゃねえかと。
蓮は全く通常運転
思わず凛が神楽に助け舟を出そうとするが、神威はあえてそれを止めた。
凛が神威を見るとダメという顔をしている
自分たちも此処まできておいて、なんだかなとは思うけれどこう言うのは二人きりの方が・・・
と凛は思う。