番外編 一世一代の恋 神楽の恋
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そこから蓮についての話をこの前より深く星海坊主は聞き始めた
星海坊主は改めて知る、蓮と凛の・・種を。
凛は種としての生き方を捨て神威を選んだ
兄の蓮は種として生きることを選んでいる
「アルタナも必要としない不老不死というのは初めてだな、それにあの虚との関係も」
「血を使いすぎたら同族の血が必要になるんだよ。凛は蓮の血で助かった」
あの時、離れたところにいた星海坊主は神威が凛を叱ったところしか見ていない
あの輪っかはなんだったんだ?と聞く星海坊主に
凛の目が金色に光ってその指が手首をなぞると星海坊主のその両手首を金色の輪が締め付けてしまう
ーーーーーただ細い。
「私は力がさほど残っていないから、こんなに細いものしかかけられない
でも蓮は違います、もともと私より力があります
私はもう血は使えないからこの程度で精一杯。
いつも神楽ちゃんを止めるのに使っていたのは真綿のように柔らかくて切れないもの
私は一つしか使えないけれど蓮はその相手によってそれを変えることができます
もう私が使えないシールドも強大です
それに蓮がその血を使うときは。。おそらく夜兎ですら動けなくなります。
・・・でも私たちは争うことはできません、彼の役目は失われていく命を救い上げること
失われたものの命の形を描いてあげること、そして失われていく種を守ること・・だから彼はラボでも研究して守ろうとしているんです」
「・・それに」
神威はその種が生まれた大元を語ろうとするが慌てて凛は止める
「事実だろ?凛。知っておいた方がいい」
「でも・・・」
「なんだ?神威?」
「凛たちの大元の種と星を滅ぼしたのは、夜兎だよ、はるか昔の。
凛は生き残りだ、もう片手に余るほどの数えるほどしかいない絶滅種だ。
種の中特別な力を持った一握りだけが生き残った
蓮も凛もその中の一人だ。凛は・・俺のためにそれを捨てた。
永遠の命より俺を選んだ。
・・おかしな一族だと思ったよ、夜兎に滅ぼされたのに恨みもしない憎みもしないんだ。
凛の父親だけが違ってはいたけど
・・本当に争えない一族なんだ。だから凛は苦しいと思う。夜兎は戦闘種族で戦う、
・・・そんな俺を受け入れてるんだから。」
二人のことを詳しくは知らなかった星海坊主は凛を改めて見た
いろんなものを背負い、生きてきた凛と決して平坦な道を歩んだわけではない神威は惹かれるべくして惹かれたのかも知れないと思えた。