番外編 一世一代の恋 神楽の恋
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「散らかってますが座ってください」という新八に
(ほんとに散らかってますね)と思いながら
ソファの座面に埃があるのを払いつつ座るのは蓮の性格だ
お茶を出してくれた新八に礼をいい、向かいに銀時と神楽が座る
「何年ぶりだ?元気だったのかよ?」銀時がそう聞くと
「ええ。元気でしたよ、地球に来たのもあれ以来ですから。
それよりハゲませんでしたね、もうそろそろ三年??四年かな経ちますね
あなたの髪も多少は薄くなったかと思いましたが
毛根は無事のようですね、さすがは怠惰に生きてらっしゃるだけある
悩みがないと毛根もかなり元気なんですね。
よろしゅうございました。」
にっこりと言う蓮は相変わらずでニコニコと虫も殺さないような顔をして毒を吐く
「お前さ、ちょっとは凛みたいになれないのかよ、相変わらずだな〜」
「以前言ったでしょ、凛は素直で優しくて嫌味を言えない、いいとこ取りで生まれて
残りを全部私が引き受けて生まれてるんですから。逆に凛が私みたいだと困りますよ」
そう言って神楽に目をやった
「おや。あなたはずいぶん成長しましたね、それに綺麗になりましたね、この辺も大きくなってますよ」と胸を指差す蓮に
「この〜何言うアルか!」
「いや素直に大きくなったと言っただけですよ、じゃじゃ馬から女性になってきたから褒めただけですよ」
しれっと言う蓮は神楽の次の言葉をいとも簡単に遮ってしまう
「凛と兄妹だなんて思えないアル」顔を赤くしてちょっと怒った顔で神楽は言い返す
「そうですか?あなたとあのイノシシはそっくりですね。本当に真っ直ぐでとても可愛らしい」
貶しているようで褒めているようで蓮の言葉に振り回される神楽ににっこりと笑いお茶を飲む
新八は次は自分に何を言われるかと構えていたがスルーされた。
「ひどい」そう思うけれど蓮はお茶のお礼しか言ってくれなかった
「しばらくいるのか?」銀時の問いかけに
「ええ。凛とも会えてなかったのでね。楽しみにしてたんですよ」とにっこり笑った
「蓮さんって兄妹仲良いですよね?」新八が聞くと
「そうですよ、仲良いのは自慢の一つですよ」と笑う
その時気神楽が聞いた
「蓮は凛と喧嘩したりするアルか?」と。
「唐突ですねえ。喧嘩ですか?喧嘩ねえ・・」首を傾げ考え込むが・・・・
「ないですね、口論もしたことがありませんよ。まず衝突することがありません」
「一度も?」
「ええ。言わないでもお互いわかってしまうので。。ほぼ意見も一致しますから喧嘩の必要がないですよ。
それに仮に衝突していたとしても凛の方が理解して私に譲ってくれることが多い気がしますね」
「神楽ちゃんたちの兄妹喧嘩は壮絶だから」新八がそう言う
「夜兎だから仕方ないんじゃないですか?私たちは戦闘種族ではない
真逆の位置にいるから、元々争わないんですよ、
だからよく凛がイノシシに付き合えるなと感心してますが」
「蓮、お前さ、凛が神威と暮らしてるの未だいい気がしてないだろ?」銀時がそう言うと
「凛があのイノシシがいいって言うんだから今更、反対も何もできませんよ。凛が決めたことなんですから。」
少し機嫌が悪そうにツンとした横顔でいう蓮はそう言い返す
「あの。神楽ちゃん、そのイノシシの妹なんですけど・・」新八が控えめに言うと
二人して顔を見合わせてしまったと言う顔をした。
神楽は蓮を見て笑った
「そろそろ凛に会いにいった方がいいアルよ、凛は来るの知ってるあるか?」
「何も伝えてないので驚くでしょうね。でもそれも楽しみの一つなんですよ
あとでいらっしゃい、美味しいデザートご馳走しますよ」
神楽にそういう蓮は優しい笑みを浮かべた
「蓮も作るアルか?凛のケーキはすごく美味しいの知ってるアルよ」
「もちろん作りますよ、凛には負けません」
「じゃあ、後でいくアル」
・・・・新八は思った
なぜ神楽ちゃんだけ誘うんだ、自分は何も聞かれず横に座ってただけだった。
「神威の妹だから誘ったんだ、それに毒舌はいたフォローだろうよ
落ち込むな新八」そう言って肩を叩いて銀時は苦笑いをした。