番外編 一世一代の恋 神楽の恋
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銀時は蓮の元へ向かった。
原因は蓮だということぐらい簡単に想像がついた。
蓮はソファに座ってお茶を飲んでいた
「お〜い。優雅にお茶タイムか?」銀時がそう言って入ってくるのを一瞥した後
「彼女は帰りましたか?」そう聞いた
「蓮。お前」そう言いかけた銀時に視線を合わせないまま蓮は静かな口調で言った
「私は現実を告げただけですよ。このままうまく騙して去ることも出来ましたが
彼女が思いを告げてくれた以上・・ちゃんと答えるべきと思いましたから。
私は人ではない。・・あの虚の事件であなたも人でないものが生きることの難しさも
儚さも苦しさも少しは理解したのではないですか?」
「お前・・」
「・・今回ばかりは凛の寿命が切られたことが
彼女にとって幸せなことだと思えましたよ。
だから彼女はああして生きていける
私はその生き方はできない・・
私までがそれを選べば私たちの種の生きる意味はないのです」
恋や愛よりも種としてなすべきことをなす、そういう奴だこいつは。
でも凛は神威を愛せた、男としての神威を愛した。
なぜ蓮にはできない?・・そう思う自分もいた。
「凛が戻ったら私はここを去りますよ。元の目的は凛に会うためでしたから
・・きっと彼女も一時の感傷に浸るでしょうけれど、まだ若い、きっと新しい恋をするでしょう」
そういうと残りの紅茶を飲み干してあのにっこりとした笑顔を見せた。
・・・・・・・・
新八もお妙も押し入れに引き籠ったままの神楽を心配した
「蓮さんになんとかしてもらった方が・・」そういう新八に
銀時は首を横にふった
「あの兄妹は揃いも揃って大変な相手に惚れるな」
だがそれはあの兄妹に始まったことじゃないことに気づく
あのハゲオヤジ、星海坊主だってそうじゃないか、
星を離れない限り不老不死という女を嫁にしてあの二人が生まれたんじゃないか。
神威が悩んだのもそれだったはずだ
あの怪我の時母親と凛を重ねて苦しんだ。
結局同じじゃねえか。と銀時は思った