この宇宙の中で 番外編 その後〜阿武兎の受難
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マリン自身もこれが戦いなら全くそんな顔もしないし精神状態にもならないだろうが普通の暮らしの練習となるとまた違う
やったことのない買い物に始まり、生活一般の暮らしが彼女にはわからないのだ。
軍隊なら朝から訓練や会議、果ては戦闘などで1日が終わる。食事も黙っていても出てくるのだから
阿伏兎があれこれ世話を焼く姿を見て神楽は思う、これ大変アルと。
「違う、お前。これはこうだろ」
「そうなの?」
「指!また切ったぞ」
「大丈夫よ、死にはしないから」
「そういう問題じゃない、毎回毎回、お前は指を切るのか料理をするのかどっちなんだ」
そう言いながら手当てをして椅子に座らせる
「俺がやるから座っていろ」
阿武兎はまるで彼女の保護者のようだと思った
ほぼ阿武兎が作った料理を見てマリンは聞いた
「量、これでいいの?阿伏兎?すごく多いけど???」
「いいんだよ、そいつも団長くらい食うから」
「明日から何をすればいいの?」
「普通に・・」
「その普通がわからないのだけど?」
「普段と艦橋にいくまでは一緒だ、そこからは・・」
説明しようとする阿武兎を遮るように神楽がきいた
「マリン、今までおやすみはどうしてたアルか?」
「家に戻って・・葡萄園の経理とか、執事と家のことを話して・・・午後はたまに乗馬とか。パーティの顔出しとか・・付き合いのオペラとか・・農園の見回りとか
軍部で他の提督といろいろ話したりとか・・・」
神楽はそっちの方が想像つかない。
「・・家事なんてものはやったことがないんだよ。この芋ひとつの値段も知らん。
まずこう言うのを買いにくのにどこで買っていいかも知らん。
全部使用人がやってたからな。まあ、春雨にきてそう言う生活とは分断されたが何もできないことに変わりはない」
「・・阿伏兎、大変アルな」」
「こう言う面があるとは知らなかったが、団長はそこがまたお気に入りらしい・・たまらなく可愛んだとよ」
「阿伏兎!」
マリンが、真っ赤になるのを見て阿伏兎も
「これだよ、可愛いだろ?」と笑った