この宇宙の中で 番外編 その後〜阿武兎の受難
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「お前さんが育った環境下に戻れることはまずない。ってことはやらなきゃ生きられないってことだ。
って言うか婚約者がいた時どうなってたんだ?」
「シオンは料理が得意だったし私は掃除や片付けが大好きだったから分担で・・
お茶も何もかも全部シオンがやってくれて私は座ってるだけ・・」
「台所に立つことがなかったってか?」
「シオンが台所で。でも普段はシオンのところも使用人がいたし・・でもなぜかシオンはできてたの」
「わかった、マリンに一般市民の生活ぶりを求めてもやったことがないんだな」
「そうです・・必要もなかったので・・・」
「・だが、今は違う、わかるな」
「分かります・・でも今も・阿伏兎がやってくれてたりすることが多いから・」
「俺は、お前さんの保護者か、神威だってそれなりにはやるぞ」
「・・特訓だな。せめてちょっとはできるようになれ、
お前さんは軍人では何ら申し分ないが
普通に生きてくには不適格すぎる」
「阿武兎、最近なんか変に厳しくない?」
「・・あのな、お前さんずっとこのままじゃないだろ?
もしかしたらガキができるかもしれねえし、
それで今のまんまじゃ何にもできねえだろ?
俺は爺やになるつもりはねえぞ?」
「そんなこと考えたこともなかった」
「か〜〜・・お前さん、仮にも一度は結婚しようとしたんだろ、考えてなかったのか」
ため息をついて阿武兎が聞くと
「・・だって退役するし、それに私が何もかもしないでいい生活だし・・
子供なんて深く考えてなかった・・それに乳母がいるし・・・」
「ったく。貴族はこれだから・・これから教えるから覚えていけ」
それから阿武兎はまるで母親のようにマリンに料理・・いや、まず調理について教えていく
マリンもそこまで言われれば性格上きっちりやる
知識だけは調べて予習して・・しかし実戦では違う
訓練と一緒ね、そういうマリンだが
舌は肥えているので、美味しい不味いはちゃんとわかるのが救いだった