この宇宙の中で 番外編 その後〜阿武兎の受難
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神威の遺伝子が強いのは子供のアホ毛でわかる
小さなアホ毛がしっかりある
髪の色も肌の色も神威と同じ
まだ夜兎の素質は育って見ないとわからない
みる限り夜兎の血が濃そうな雰囲気はすでにある
基本的にはハーフだが。
病室には収まりきれないどの花や祝いが日々届く
1番に顔を見せたのは私人としてやってきた皇帝フィールで嬉しそうに双子を交互に抱いた
そして自分の子を呼んで「お前の大事な友達だ」と言った
提督たちも交互にやってきてマリンを見舞う
あの陸前部隊の連中も相変わらずの様子でやってきて
「まさかこの年で結婚されるとは思わなかった」だの
「子供を産むとは思わなかった」だの
挙句
「阿武兎じゃなく、こんな若いのは好みだとは思わなかった」だのと
言いたい放題
神威は眉間に3本ぐらい縦皺を刻みながら笑っていたが
「そんなにおかしいか?」と後で拗ねていた
「彼らはそう言う連中よ。腹に物をためない、いい連中ばかりよ
・・品はないけどね」と笑った
神威は子供が生まれてからしばらくは宇宙に出ることをしないでそばに着いていた。
マリンのそばにいてやりたいと言う気持ちも強かったが
生まれてきた子供たちから離れたくないと言う気持ちもあった
一人はマリンが抱き、もう一人は神威が抱いてあやす姿を阿武兎は微笑ましく見て居るが
・・どうしようもなくなると阿武兎が呼ばれる・・爺やの登場になる
屋敷にいる間は乳母が着いていてくれることも多かったが
このふたり大丈夫なのかと阿武兎は心配でたまらなかった
星海坊主がオフェリアを訪れたのはマリンが退院し,一時的に屋敷に戻った時だった
「・・江華に似ているな」二人の子供を見て嬉しそうに言った
マリンと会うのもこの時が初めてだった。
そして、この星にきたのも初めて「ずいぶん遠くの星系だが美しい星だな」と言った
神威に言ったのは「俺と好みはかなり違うな」と一言
ちょっとムッとしながら
「ほっといてくれ」と言った神威の顔を星海坊主は満足そうに見て笑った
そして、皇帝陛下から祝いだと言われて贈られたものは
領地返還したものをもう一度所有権をマリンに戻す書類だった
そして貴族としての身分回復
マリンは再び貴族としての生活を保障されることになった
「軍に戻って欲しいが、それはかなうまい」そう言いながら
その子らに残してやれ留守の間の管理はこちらで行うそう言った。
軍務尚書は抱えきれないほどの花束を持って訪れその姿に
「姿が見えないじゃありませんか?」
そう笑うマリンにこれぐらいの花束でないと祝いにならないと慣れない笑顔を浮かべた
所有権の話をすると陛下の考えをマリンは彼から聞く
「海賊という組織の中ではいつ何が怒っても不思議ではないから
子供たちに戻る場所を作る意味で陛下が考えられたことだ
ありがたく受け取れば良い
あなたがどこで暮らそうと、子供たちも戻る場所はあるということだ」
子供が生まれて3ヶ月ほどオフェリアで過ごし、迎えにきた神威と共にまたマリンは宇宙へと出た
あくまで拠点は地球だから落ち着いたらそちらへマリンと子供を移すことになった
そうすると・・今度は団員たちが大騒ぎで。
この船にこんな子供が乗ることはない上に団長の子供。
しっかりアホ毛は成長していた
しっかり開いた瞳も神威そのもの。
まるで何もかもが神威だった。