この宇宙の中で 番外編 その後〜阿武兎の受難
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そして出産を迎えた日
阿武兎はまたマリンのそばにいた
「すでに俺は爺やか」そう言って笑う
すでに定期的に陣痛が襲う状態でマリンは徐々に余裕がなくなっていく
阿武兎も時間を気にしながら、マリンの手を握っていた。
神威はまだ到着しない、宇宙に出ているから仕方ないが出産までに間に合うかどうかの瀬戸際だった
そして阿伏兎はまたおめでたい災難に合うことになった
「陣痛室に移動しましょうか?」そう言われてマリンは車椅子に乗るも
「お父様も一緒に」と言われ、阿伏兎は断ろうとするが
「奥様は出産されるんですよ!」と言われそのままなし崩しに陣痛室でマリンの手を握る羽目になった
マリンはもう阿伏兎の手を離そうとしないし、こういう場面は人生初めての経験の阿伏兎も励ますしかできない。
“早く団長こいよ〜〜生まれちまうぞ“
何度も心でいうもなかなか来ない
そのまま分娩室へ移動となった時点で神威は病院へ向かう車の中。
「こちらです!これに着替えて!」
白衣を渡され俺は違うというのを遮られ、押し着せられるように白衣を着て分娩室に拉致られてしまった阿伏兎の脳裏に浮かぶのは
・・・怒っている神威の顔。
この一大事に阿伏兎が寄り添うという事態を絶対団長は許さない。
「あのすっとこどっこい、なんでこんな時に宇宙に出るんだよ」そう呟いたが
マリンはもうそれどころじゃない
もう神威だろうが阿伏兎だろうがどっちでもいいと言った感じだった
神威が病院に到着し、分娩室前に来て看護師から阿伏兎が入ってることを聞いて驚き
自分が父親だと説明し白衣に急いで着替えた瞬間
大きな泣き声が聞こえた
慌てて入ると阿伏兎がボロボロ泣きながら
「今、一人生まれちまったよ、遅いよ、だんちょ〜〜」そう言った
「どっち!?」
「女の子だよ〜〜可愛いよぉ」
まだもう一人残ってる
マリンのそばに寄り添い二人目が生まれてくるのを待つ
程なく二人目が生まれてきた
「男の子ですよ!」
看護師は子供と神威の顔を見比べて笑って言う
「お父さんそっくりですよ、二人とも」
「。。いい産み分けでしょ」マリンは疲れた顔はしていたけれどそう言った
「ああ、最高だ。ありがとう。」そう言ってから阿伏兎に「ありがとう」と言った
ボロボロ泣いて居るのは阿武兎の方で神威はニコニコとご機嫌だった
そして分娩室をふたりして出た後「阿武兎。話そうか」と神威はまた笑った
阿武兎は生きた心地がしなかった
そのあとみっちりと阿伏兎はしぼられた
自分たちの子供ができた時も一番に心音を聞き、生まれる時も一番に見た
「もう、阿伏兎はこの子たちの爺やで決定だからね!」と神威はいった。
「はいはい、爺やでもばあやでもやりますよ」阿伏兎もそう言って笑った