この宇宙の中で 番外編 その後〜阿武兎の受難
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マリンと神威の間に子供ができたとわかったのは神威26歳の時だった
出会ってから約4年が経っていた
ゆっくりと時間をかけ、話し合って、ようやく訪れた結果だった
惑星オフェリアの病院で出産に臨むことになったが、神威は忙しいからとまた阿伏兎が置いていかれた
オフェリアではもう大騒ぎだった。何せ皇帝と皇妃が率先して動く
もう結婚しないと思っていたマリンが結婚して出産する
すでにこの時30歳を超えた彼女が初産で出産するとは思っていなかった
(この星では18歳から23歳が結婚適齢期とされている。30を超えたマリンはもう諦める年齢である)
マリンはオフェリアに到着ご病院で診断を受けた
この時急ぎの用事で宇宙に出ていた神威だったが阿伏兎が落ち着かない様子で連絡を入れてきた。
何事かと焦る神威に伝えられたのは
「団長、お前さん、いくら子供欲しいからっていっぺんに2人も子供作るなよ」そう言った
「は?」
「わからねえか?双子だよ、双子・・ちゃんと心音が二つあった俺が確認した」
「・・・え?阿伏兎、阿武兎?なんで阿伏兎がどうやって確認した?」
「あ。・・いや入ってくださいって言われて。。入った。」
「阿伏兎〜〜〜見たのか?」
「腹は・・見た」
「阿伏兎・・怒るよ」
これ以上はやばいと思って阿伏兎はさっさと通信を切った
その話を聞いてマリンはベッドで笑った。
若干体調が良くないのもあって、休むように言われたからだ。
用意されていた部屋は出産時貴族が使う部屋で久しぶりに天蓋付きのベッドを見た
「まさか俺もまたあれで寝るのか」とげんなりする阿武兎に
「仕方ないわ」とマリンは笑った
ホテル並みの施設がある病院のため困ることは全くなかったがないもかもがご立派すぎる
しかも皇帝からの出産を無事終えて退院するまで何不自由なく過ごさせよとの命令が出ていた
多胎のため、宇宙へ出るのは厳禁。約一年をここで過ごすことになる。
「マリン、久しぶりのこう言う生活はどうだ?」阿伏兎に言われて
「もう春雨の生活に慣れてたから、なんか落ち着かないわ」そう言うと
「俺はもっと落ち着かない」と笑いを誘う
それでも仕方なく金ピカの天蓋付きベッドで阿伏兎は眠っていた。
神威が来ると阿伏兎は春雨に戻る
大きくなるお腹を見るたび神威は嬉しくなる。
医師からは順調で何ら問題はないと言われている上に、マリンには皇帝からチームを組んで
サポートするように命令が下っていたから普通の出産とは大違い
たまに阿伏兎の方がマリンといる時間が多いためか阿伏兎が父親と間違われることが困ることでもあったが・・・。