この宇宙の中で
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「団長。行かないのか?」
阿伏兎がきくと
「ここを離れて付き添ったりしたら、何言われるか。
団長が何をしてるの?って俺を叱る顔が浮かぶよ
仕事を忘れてはダメだって・・言われるよ」
「団長も、マリンもつくづく困ったモンだな・
あいつはどんな時だって分別が一番だ
だがな、今回は行けよ。俺たちが残ってるんだ
大丈夫に決まってるだろ。
・・しょっちゅう、どっか行く癖に今更だ」
「団長。行かなきゃダメですよ。で。叱られてください」
皆が笑う
神威は少しムッとした顔で
「なんだよ。寄ってたかって・・」
そう言いながら移送船に乗ってマリンにつきそった。
神威は医者から改めて状態を聞いた
「血管損傷が酷くて出血量も相当だったようですが
応急で血管を繋いだのが命をつなぎとめている状態です
それに出血しながらも自分で止血をしていたんでしょう
・・でなければもう死んでいてもおかしくない・・」
そう説明を受けた
陸奥はマリンを見て驚く
「身体中傷だらけだな」
「・・ずっと戦場で戦い続けた人だ、白兵戦は苦手なのに今回だって無理をするからだ」
「第七師団は夜兎ばかりのはずだ、なぜ?」
「彼女の艦隊運行や艦隊戦の動かし方は春雨一と言ってもいい
その腕を見込んでいてもらっている」
「まさかと思うが、以前、あの人狼の機雷戦を破ったのは」
「この人の指示があった。いち早く航路を探し当て
艦隊を組み直させて、あとの攻撃も全て・・・
だから失うわけには行かない」
「大した女ぜよ」坂本は感心したように言った
陸奥は神威の横顔を見た
「・・・・・それだけじゃなさそうじゃの」
そう小さく呟いた
「血液の型がどうやら合いそうな人間が見つかりました!」
医者がそう言って駆け込んできた
ここでマリンはかろうじて命をつなぎとめた。