この宇宙の中で
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相当怒ったんだろう、ドアが破損してる。
・・ま、いいか。明日直せば・・
そのままソファに座り込み
ため息をつき額を抑えて窓の外を凝視すると阿伏兎が映っていた
「ったく、ドア壊れてるじゃねえか。
よっぽど怒ったな・・団長。
ったく素直になったらどうだ?」
そう言ってガタガタと壊れたドアをなんとか嵌め込む
「阿伏兎。」
「団長、相当怒ってるぜ?」そう言いながら横に座った
「私は、彼にとって通りすぎる女の一人でいいのよ
彼は今熱が上がっているだけで、そのうち覚めれば
きっと今度は彼を理解する可愛らしいお似合いの人ができる
それまででいいのよ。
・・それが大人ってもんでしょう?」
「お〜い、あいつも10代のガキじゃないぞ?お前に比べたら子供の部分は多いがな」
「・・時々、苦しくなる。あのまっすぐさが。
そのまま受け止めていいのか、
・・それは間違っているのか。」
「お前さんは・色々考えすぎる。
分別が絶対必要とされる世界で生きてきたから
仕方ねえが。
俺にはあの必死にあいつを呼んで取り乱すほどだった
あの感情が本物に見えたぜ?
その本物の感情を分別で隠すのが正しいのか?」
「神威のためには、そのほうがいいのよ」
「今言ってること、全部団長のためだろ?
お前さんの言葉はのためで終わってる
でもそれ、本当にそうなのか?」
黙り込んだマリンに
「たまには甘えることをしろ。団長が無理ならおじさん付き合うぜ」
そう戯けて阿伏兎は出て行った
ドアを閉めた阿伏兎は
「つくづく、損な女だ。
甘えたら全部解決するのに・・できねえか。あいつには」
そう呟いた
艦橋で神威を顔を合わせるときはマリンもう至って普通に接していた
神威も機嫌が悪そうに見えるが仕事上は差し支えない状態だった
でも怒っているのだろう、マリンの部屋には来なくなった
“それでいい”そう思って静かな夜をいくつも過ごした
いつだったか、こんな切なさを感じたのは・・・
また。手にとってしまう写真に笑う
悪酔いするなと思いながら。。ワインを飲んだ。
酔わない自分が酔ってるのがわかる。
夢の中のシオンは頬杖をついて私を見てた・・優しい顔をして。
“あなたは、大丈夫だよ”ってそう言った