この宇宙の中で
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ちゃんと相手を見る事、それは彼女の性格と育った環境によるものが影響している
マリンにとって“嫉妬“や“羨望”程自分の中では醜いものはないと思っている
だから余計に自制がきく。そして自制を効かせて当然だと思い込んでいた。
それが恋に関しては嫉妬は時として必要であることをマリンは知らなかった。
ーーーその夜も神威は部屋を訪れていた
地球にいるのだから別にここに来ないでもいいのにと至って普通に思うマリンは
ここでもきちんと分別をつけていた。
今までは他の人といる様な場面を見ることもなかったから
あえて考えもしなかったけれど。
こんな付き合いがあってもいいと思っていたけれど、
自分は大人として、きちんとした方がいいのだろうとそう思えた。
ーーー神威がちゃんと恋をするためには。
今日の話の流れで神威が真面目な顔をして聞いた
「マリンはどう思って俺を受け入れたの?」
神威は期待していたかもしれない、好きだと言ってくれることを。
「それを聞いてどうするの?・いい歳をした大人同士なんだから
こういう関係もありなんじゃないの?
神威、ずっと思ってたけど、神威には神威にあった人がいるはず
・・それは私じゃない」
神威はその言葉に自分を拒絶された気がした。
ーー神威はその奥底の気持ちに気づくほど大人じゃない。
わかっていてマリンはそう言った
自分にもずっとそう言い聞かせて過ごしていた
「神威は神威にあった人を選ぶべきだと思う。
・・もっと可愛い人を選びなさい」
神威は頭に血が上るのを感じた
元々直情型だ、昔ほどではないとはいうものの根本は変わってない
「マリンはいつだってそうだ!自分は大人だって顔して何もわかってない!
こんなに好きなのに!」
そう叫ぶと大きく音を立ててドアを蹴りでて行った