この宇宙の中で
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どんなに喧嘩が壮絶でも大事な妹がいざ結婚となるとショックを受けるんだと。
阿武兎とマリンは別れて団長探しに行くことになった
「もしかしたら姉貴のとこかも」
神威はすまいるにいた。
隣には可愛らしい人が座って、神威と話をしていた
ーー地球にいるとき、たまに会う元恋人
「・・嫌な思いしないうちに言っとく、あれ団長の前の女」
「そうなの?」
「気になら・・ねえな、お前さんなら」
「その通りよ」
「それに神威は恋人でもなんでもないわ、何を気にするの?」
「そういうことをお前さんは平気でいうんだな」
「事実だもの」
席を勧められるまま神威と同じ席についた。
酒豪のマリンと阿伏兎は至って普通に酒を飲んでいた。
その姿は傍目から見ると大人のお似合いの二人に見える
阿伏兎も舌を巻く程完璧に分別ができるマリンは
態度を崩すことはない
おそらく心の中も冷静だ
阿伏兎は思う
その辺の若い女ならここまで完璧ではいられないと。
神威は落ち着かない様子だなと阿伏兎は思いながら酒を飲んだ。
神威も無茶をした10代の頃とは違い、
20代を迎えた今ではちゃんと空気を読むこともする
付き合った女にも無碍な態度をとることもない
こうして地球にきた時は一応顔を出す
この場面に限ってはマリンとその女の差に阿伏兎は笑いが漏れた
ーーー真逆すぎる。
普通に生きて普通に恋をして毎日を一生懸命生きている健気な若い女と
戦場を生き抜いて何度も死にかけて、その星の一角を守り抜いた戦ってきた女
神威の好みの落差の激しさに思わず見比べた
「いい雰囲気よね、あの二人」
お妙が褒めるほど阿伏兎とマリンはいい関係に見えた。
だが、神威はそれを見過ごせるほど大人の感情を持ち合わせてはいない
何せ直情型の猪そのものの部分がある
周りも二人をお似合いだと言う
阿伏兎とマリンはそんな言葉も聞いてるのか聞いてないのか
そしらぬ顔で飲んでいる
マリンは見事の感情を押し隠し、通常運転のままで話をする
もちろん神威の元恋人に対してもだ。
彼女はマリンに色々聞く
「お幾つなんですか?女性に失礼ですけど、すごく大人な雰囲気するから」
「今年で27になるわ」
「私も27になった時こんな素敵な女性になれるかな?
ね、神威?」
「なれるんじゃないの?」
「私頑張っちゃうわ」
そう言って笑う彼女を見て、可愛い人だと思えた。
神威ともお似合いに思える。