この宇宙の中で
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ーーーそしてオフェリア宇宙港で
各戦艦は決まった場所に規則正しく停泊する
マリンの船も同じように。
神威の船はそのまま修理ゲートに横付けされた
ハッチが開くと同時に神威の目に飛び込んできたのは兵士たちの隊列
そして敬礼をする姿
マリンは軍服の上にケープを纏い一度敬礼をするとハッチを降りた
そして神威たちも続いた
“なんか居心地悪い” そう思うのは神威だけではなかった。
阿武兎もだ。
慣れない。
他の団員たちも宿泊施設へ案内されていた。
これがまた、落ち着かない
ご立派と“ご“をつけたくなるようなクラシカルな建物
そこへ人相の悪い柄の悪そうな海賊が入っていく
海賊春雨の団員が・・・赤い絨毯が敷き詰められた廊下を通り
御大層で御立派な両扉のドアを開ければ
フカフカのソファに色とりどりの花が飾られている
しかもだ、
天蓋付きのベッドに寝るなど想像できようか。
いっそカプセル型の寝床の方が落ち着く
神威は団長ということもあり、その上のクラスの部屋を用意された
「こんなにベッドあっても仕方ない」そう言った
挙句
「阿武兎もこっちにおいでよ、落ち着かない」そういう
阿武兎は阿武兎で
「俺がこんな金ピカの天蓋付きベッドで寝るのか。床でも十分すぎる」
そう言って困り果てていた
俺らには居心地が悪いと思う団員とは裏腹に
大食いの神威にとっては食べ物天国だった。
「ここの星の飯もうまいよ〜」
そう言って平らげている神威を見て
団長はどこでも変わらんと阿武兎は呆れていた。
マリンは宮殿へ向かい、皇帝に事故の報告を済ませた。
「・・助けたのは海賊だったか。
しかし、我らの戦いに巻き込んだ限り
船は修復して補給物資の供給、エネルギー充填と
その期間の乗組員の宿泊等手配して帰すよう申し付ける」
そう改めてオフェリア皇帝フィールから命を受けた
そして
「マリン、しばらくは戦闘もないだろう、
彼らのことはあなたに任せる。」そう言った
マリンは神威たちの滞在するホテルへ出向いた。
食事をしている神威を訪ねて。。。
その食欲に呆気にとられて言葉も出ない
積み上げられたお皿。
本人はとても満足そうで何よりだけれど。
「よほど空腹だったのですか?」
「元々ああいう食欲だ」
阿武兎の言葉にマリンは引き気味に笑う
「ああ。修理の件でお話が・・・」
「団長、司令官が来てるぜ」
「あ、司令官さん、ここの星のご飯美味しいね、気にっちゃったよ」
にっこりという神威に
「それはよかったですね」と言った
「・・なんかさっきと雰囲気変わったな」
と阿武兎はマリンに向かっていうと
「戦場ではないので。少しは変わりますよ」と笑った。