この宇宙の中で
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やがて阿武兎が酔い潰れた
「ったくも〜。弱いんだから。阿武兎?寝ちゃった?私運べないわよ?
・・・仕方ない人ね〜ここで寝る??」
そう言いながら毛布を取りに行きかけた時
ノックが聞こえて視線を向けると神威が立っていた
「俺が連れてくよ」
そう言って部屋に入ってきて阿武兎を抱えて出て行った
阿武兎を抱えながら静かになった廊下を歩く神威は
「阿武兎。飲み過ぎだ、マリンにかなうわけないだろ?」そう言った
「・気になってること聞けたろ?」
「・・・阿武兎、起きてたのか?」
「・・ちゃんと言えよ、団長。あいつが好きなくせにやることだけやって
何も言ってねえだろ?」
黙り込んだ神威に阿武兎はなおも言う
「・・あいつは強い、精神的にも肉体的にも、
そりゃ夜兎と比べるのは駄目だが、
・・でもな、団長・・あいつは女だ。
・・・この俺ですら可愛いじゃねえかと思う時がある
・・このまま団長が手を拱いてたら知らねえぞ」
「阿武兎、どう言うことだ?」
「今、自分がどんな面してるか見てみな?
こっちは伊達に歳食ってるわけじゃねえんだ。
・・あいつが何を思ってるか、はかり知れんところはあるがな・・
あいつもお前さんに比べたら大人だってことだ。
・・今日は飲みすぎて余計なことを言いすぎた、済まん」
そう言って阿武兎は部屋に入って行った
神威はガラスに映る自分の顔を見た。
「阿武兎のいう通りだな。・・・情けない顔だ」
そう呟くとさっきいたマリンの部屋に向かっていた
マリンはテーブルの上を片付け終え、
寝ようとしているとノックがした
誰だろうと思いドアを開けると神威が立っていて少し驚いた
「どうしたの?神威?阿伏兎は部屋に戻った?」
神威はそのまま無言でマリンを抱きしめた。
そしてマリンは少し戸惑いながらも神威をそのまま受け入れた。
ーーー神威はまたそこで夜を過ごした
「飲みすぎたぜ」
艦橋で阿武兎が頭を押さえているのを見てマリンは笑いながら言う
ーーー「あの程度で」と
「あんだけ飲んでも爽やかなお顔ですね〜敵いませんよ〜」
戯けて阿武兎廊下へ出て行った。
クスクス笑うマリンの顔を・・神威は黙って見ていた。