この宇宙の中で
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「どうした?・・手当てしに行こう」神威がいう
“この紋章は・・・ルトール家のもの。“
“・まさか父が私を?・・“
マリンは思考を巡らせるが答えが出ない
神威は「手当てだ」そう言ってマリンを船に戻した。
また手当ては阿武兎かと思えば今回は神威がやっている
「マリン、足の爪、あんなに痛がるのに、ここ痛くないのか?」
そう聞いた
「痛いわよ、でも足の爪よりマシ」
そう答えると神威は苦笑いの顔を見せた
「それににしてもなぜあんなことをしたんだ?」
「あんなこと?」
「あの女に撃てって」
「・・さあ・・、彼女にとっては良き父だったんでしょう。
・・私は憎むべき相手。犠牲者は彼女だけではないし
私を殺したい人間はきっとたくさんいる」
神威はその横顔を黙って見ていた。
過去の彼女は全く知らない、だけど・・その強さはどこから来るんだろうと思った
マリンは再び銃を見た
「どうした?」
何度もそれを見るから阿武兎が気になって話しかけてきた
「この紋章・・うちのよ。・・・しかもこのタイプは父しか使わない」
「なんだって?それ親父のか?」
「・・・おそらく。」
神威は父親の手で殺されそうになっているのに冷静に答えるマリンに疑問を持った
「神威、少し通信装置使わせてもらってもいいかしら?
軍務尚書に連絡が取りたいの」
マリンは軍務尚書に連絡をとった
「やはり、動きましたか」
「どういうこと?」
彼が手に入れた情報を全て聞くとマリンはため息をついた
「ヴァーレンの娘はどうするの?」
「地球に捨て置けば良い、同行者もいるはずだ。
オフェリアにはもう帰還は不可能だ。
戻れば処刑、一族全て。戻らなければ行方不明ですむ
どうなるかはわかっているはずだ」
「じゃあ、解放すれば良いのね?」
「そうしたほうが彼女のためだろう。あとは知らぬ存ぜぬでいいだろう」
「処刑か・・知らぬ星で彷徨うのか・・どちらがいいのか」
「マリン。怪我は大丈夫なのか?」
「え?」
「あなたのことだ、撃たせたことなど簡単に想像できる」
「お見通しなのね」
「長い付き合いですからな」
「まず、一刻も早くこちらに一旦帰還していただけるとありがたい」
「神威にに相談してみるわ」
そう言って通信を切った