この宇宙の中で
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地球は美しい星だった
マリンはその青い星がどこかオフェリアに似ていて
懐かしさも感じた。
降り立った土地はまるでオフェリアとは違っていたけれど
とりあえず艦内のメンテナンスを二日ほど行い
三日目港で荷物を受け入れるために待っていた。
ーーーー神威が一瞬足を止めた
「どうかした?」
「いや・・。気のせいか」
ーーーその時だった
神威が先に気づきマリンを引き寄せた
「え?」
女が走り込んできて銃口をマリンに向け今にも発砲しそうな勢いで睨み付けていた。
神威はそのままマリンを団員に預け、刺客に向かう
マリンはまさかこんなところまで刺客が来るとは思っていなかった
神威は「誰だ?」そう聞いた
ーーーーマリンは・・若いその女に見覚えがあった
「まさか。ヴァーレンの・・」
「そうよ!よくも父を!
親切な人が教えてくれたわ、父は自害じゃないお前が殺したって!!
私の父は家族思いで、優しい人よ!そんな父を殺すなんて!鬼!悪魔!人殺し!
お前を殺そうと思ってここまできたのよ!」
銃を構えて引き金を今にも引こうとする
しかし神威はいとも簡単にその手から銃を奪い取ってしまった
マリンは団員のそばを離れその女に近づいた
泣きじゃくりマリンをさらに責め続けるのをを神威たちは見ていた
マリンは黙って聞いている
そして言った
「・・私は軍服を着ている限りは陛下の臣民、軍を統率していかなければならない
あの時の判断を間違いだとは思っていない
退役した今も・・
それで納得できないなら殺せばいい。その理由はあなたにはあるのだから」
ーー神威から銃を取り上げ彼女に渡した
「安全装置が解除されていない、これじゃ撃てない」
そう言って安全措置を外し拳銃を握らせる
「思い切り、引き金を引けばいい。それで気が済むのなら」
神威は驚きとそれを止めようと動きかけるがマリンがそれを制した
女は震えながら引き金を引いた
響き渡る音と共にマリンの腕を銃弾がかすめる
「ちゃんと握らなければ撃てない、しっかり持ちなさい」
手を固定してやる
女はもう泣いて震えている
今度もかすめるだけ
神威はもうじっとしていられず拳銃を取り上げようとした時
その拳銃のマガジンキャッチの部分で視線が止まった
「この銃はどこで手に入れたの?これは簡単に手に入らないものよ?」
「・・・・」
「答えなさい」
「あなたがここに来ると。その人から・・ここに送り込んだのもその人」
マリンは思わず息をのんだ