この宇宙の中で
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ただ、マリンは綺麗好きなぶん、散らかすと団員は注意される
艦橋は常にピカピカだった
しかし団員がたまに廊下に荷物を出しっぱなしにすると
マリンの「いった〜〜い」という声が聞こえる
そうなると阿武兎の出番が来る
「諦めろ」
「いやです」
「一瞬だ」
「一瞬でも痛いのは嫌です」
「耐えろ!」
そんな問答の中で爪をひっぺがされ、大袈裟に包帯を巻かれる
神威はそれを見て笑う
大男がマリンの足を膝に乗せ包帯をぐるぐる巻いているのだ。
大袈裟に。
阿武兎はなんだかんだ言いつつ、マリンの面倒をよく見ている
飲み友達に近い関係もあるせいだろう。
もっぱら二人で飲む
神威はここだけはついていけない、阿武兎も大概飲む方ではあるが
マリンは遥か上をいく
補給物資にワインやウィスキー、テキーラと酒が多いのもわかる
「マリン、今日は連絡取る日じゃなかった?」
神威に言われて思い出す
1ヶ月に一度だけ本星に連絡を入れている。
皇帝からの命令でもあるから仕方ないのだが。
ただ生きている、どこにいるぐらいだけ伝えて終わる
軍から離れ、春雨にいる間はこちらに集中するようにしているからだ。
来月は地球という星に行くらしい。
神威が教えてくれた
「青い美しい星だ」と。
この遥か果ての星にマリンの刺客がいるとは神威も気づかなかった