この宇宙の中で
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神威たちの船の修理はもう間も無く終わると報告を受けた日
マリンへの処分が下された
この前夜、軍務尚書と話し合いが密かに持たれていた
第一艦隊と第二艦隊が現在統合状態になっていることと
マリンの今後の身の振り方の話だった
公式に発布されたのは、第二艦隊司令官職を辞すること
提督の称号は残すが、実際は艦隊を率いることはない
ヴァーレン事件の全責任を負う
当面の追放処分も追加された
これに怒りを表したのは他の提督たち、マリンの部下たち
そして皇帝。
軍務尚書とマリンは皇帝へその説明を行なった
第一艦隊、第二艦隊でこの星系三分の二の艦隊を収めることになる
力が集約しすぎるのは避けたい
殺害の対象にもなりやすい
マリンの命が狙われる可能性もより強くなり
今 失うのは最大の損失になる
一度第一線から退き、反乱分子を第三艦隊以下各部隊で
徹底的に壊滅し、時期を見て今度は元帥として地位を上げ
軍全体を任せるという話し合いがもたれた
提督たちには皇帝が決めたことにして、納得させることになった
何より、皇帝とマリンが親友であるということも失わせないという理由の一つでもあった
すでにシオン提督はこの世の人ではなかったからだ。
ホテルでは阿武兎と陸戦部隊の連中が飲んでいた
マリンの処分を聞いて皆が怒っていた
マリンは彼らを諫めるために場に出向き、次の提督の話をした
それは陸戦部隊出身の大将。
彼らが尊敬する人物でマリンは彼が後任になると伝えた
「今度の上官は・・私と違ってストレートだ、でもあれほど頼れる男はいない。
皆もわかってるはず」
そう言った
マリンは艦隊を去るのもいいが問題は追放処分の方だと困ったように笑った
そう、身の安全を図れる場所でなければならない
それは軍務尚書と話し合った結果だ
阿武兎から何気にその話を聞いた神威は春雨にくれば?といとも簡単に言った
「あの艦隊の動かし方、欲しいんだよね」と
軍務尚書は正直困った顔をしていた、我が帝国の提督が海賊船に乗るというのも・・と
しかし。他に安全な打開策もなく、渋々軍務尚書は認めた
マリンは春雨第七師団の世話になることになった
オフェリア帝国からはさらにこの前の報酬よりも遥かに多い
依頼金が渡された。
そして修理を終えた船は神威たちに引き渡された