大事なもの、欲しいもの
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「山猿、3本食うつもりだったのか?」
「3本ぐらいは食べられますけど、
あの音聞いたら気の毒になって二本上げちゃいました。・・ただ」
「ただ?」
「よく考えたら食堂で何か作って出せば良かったんだなと。
でも部屋に戻って気がついたんで今更だなって」
思わず吹き出したのは沖田だった、気がつくのかつかないのか、面白いと思った。
おはぎを頬張りながら沖田はヒロインに質問する
「そのゲジ眉、なんでなおさないんだ?
髪も来たときのまんまでだから山猿って言われるんでぃ」
「昨日、富子さんに言われた通りに美容院の前まで行ったんですけど、
気後れして団子だけ買って帰ってきました。」
「気後れって、いい歳だろぃ」
「まあ・・でもキラキラしすぎで・・」
「住んでたの武州のどのあたりだ?」
「えっと・・」
しおりは住んでいた山のことを話すと
「あの藪だらけの一旦入ったら出られないとか言われてた山か?」
沖田はその山を知っていた。
そして感心したように
「よくあんなとこで人間住んでたな〜。山猿になるはずだ」
「・・沖田隊長、連呼しないでいいですから。」
「いいじゃねえか、山猿で俺は芋侍だぜぃ、ごちそうさん」
そう言って食堂を出て行った
沖田が食堂を出て行った後、しおりはおはぎを食べ始めた。
「美味しい!」思わす声を上げるほど美味しかった。