大事なもの、欲しいもの
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「それってうん十万とかの世界?」
土方は焦って聞く
「もう一桁上さ」
・・・俺も給料の何倍?・・どうすんだ。受け取っちまって。
焦る土方に・・もう時効だろうと思いながら
銀時は言った
「お前、何も知らなかったんだな?」
「何が?陶芸家の娘とは知ってたがここまでと誰が想像するよ」
「・・じゃねえよ」
「だったらなんだよ」
「アフロとあいつは付き合ってたんだよ」
「ええ?????」
「誰にも秘密で。わからないように。お互いの立場を考えてな」
「なんでオメェが知ってんだよ」
「お前んとこの総一郎くんだけ知ってたんだよ。。ただアフロが口止めしてた」
「言えばいいじゃねえか、。見合いの前に」
「周りが固めただろうが。
・・・まあ、しおりの方も事情ができて帰らざるを得なくなったんだが」
「どういうことだよ」
「親父さんが病気になった。山奥の家で。・・・帰ったもんの死んだんだよ」
「なんでそこまでしってるんだ?」
「会いに行ったからさ、気になってな・・・一人っきりで山の中に住んでたよ
まあ親父の残した仕事もあるから仕方ねえけどな」
土方は終たちのことを知らなかった分色々言った
終には結婚をすすめ。しおりを世話係から外し
「結婚相手がいい気分しないだろ?」と言った
・・あいつは、笑ってそうですよねって・・・・
思い出せば色々地雷を踏んでいる自分に気がついた
土方はしおりをよく知らない
屯所で見た姿とあの首事件しか。
しおりの親父さんって有名な陶芸家だってことだけは知っていたが。
銀時は知ってる部分もあるだろうがと話し始めた
「あいつの親父さんは山奥で暮らしこそしてたが
、将軍家お抱えだったんだよ。
だがそれが山奥に行く原因だった
人とのしがらみや駆け引きに疲れ切った親父さんは
連れ合いの死をきっかけに
山奥に引っ込んだまだ小さい娘を連れて。
着飾ることも知らず、そこでは自給自足の生活に陶芸
・・そんなしおりが江戸に来て・・戸惑っただろう
それでもなんとか暮らして・・あいつと付き合って
また山に戻った。
今は元気にやってる。
見た感じはな・・・あいつには陶芸があるし、
山で一人で何もかもやらなきゃならねえ
でも、あいつが欲しかったものは、違う。
江戸はこなかったことにして自分の中で蹴りをつけようとしてた
もうそれ以上何も言えなかったがな。
本当に欲しいものは望まず諦めるのが一番いいんだとよ・・」
そして笑いながらいった
「あの二人な、本当に奥手でな付き合うまで何ヶ月もかかって
そこからまた何ヶ月もかかって関係ができたほどだ
・・お互いを本当に大事にしてたんだぜ?
奥手で臆病で時間かけて・・俺には考えられないぜ?」
「なんでそれを知ってんだ?」
「オタクの総一郎くんが気になってしょっちゅう覗きに行ってたんだよ
俺もたまに一緒に覗いてた」
「お前ら・・・」
「なかなか見ものだったぜ、きっちりソーシャルディスタンスを守って
並んで話をするんだ。
・・・でもいつもあのアフロが笑ってるんだぜ?」
「終が?」
「ああ。穏やかな顔してな・・」
承子さんと・・笑ってる顔は見たことがなかったな・・・・・
やはり縁がなかったのか。土方はそんなことを思った。
そして終としおりの付き合い方を改めて知って・・
大事に育てようとしたのだろうと今更ながら思った。