大事なもの、欲しいもの
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沖田はそれでも二人が気になって見に行っていた
うまく行ったからといってベタベタもできない距離感の変わらない二人の関係
ただ終がおやつを買う当番になったらしく、しおりもほぼ毎日終のもとを訪れていた。
縁側で並んで団子やおはぎに羊羹、たまにクッキーやチョコレートまで日々品を変えて
楽しんで笑いながら食べてお茶を飲んでいた。
縁側で並ぶ二人の距離はお盆を挟んで
ソーシャルディスタンスでいつも間50センチは空いている。
いつまでこの状態でいくんだろうと不思議に思うほど、
俗に言う清いお付き合いを続けていた。
沖田は業を煮やし終にさりげなく聞いた
しおりとの付き合いのことを。
驚いた顔で沖田を見た後、終はスケッチブックに書き出した。
“付き合いは秘密にしておいてほしい、彼女もここにいづらくなる“と
「だからいまだに指一本触れないんですかぃ?
普通キスぐらい、
いや、もうそれ以上の関係になってるもんだと思いますぜぃ」
終は耳まで真っ赤にして
“彼女とはゆっくり時間をかけて良い関係を作っていきたい・・“
照れながらも思いを書いた
ーーーそれから半年余りが経った頃、
ある日縁側でいつものように
お団子を縁側で食べる二人の間から
お盆が消えていることに沖田は気づいた
「そういうことか」と納得してそこを去った。
半年経っても二人の関係が周りに知れることはなく、
ひっそりと愛を育んでいた。
知っていたのは銀時と沖田だけ。
二人が会うのは終のところか、正吉窯だけだった。
強いて言うなら、あと一人は正吉ということになる
終もしおりも付き合いが周りに知れ渡ることで
迷惑をかけたくないと言う気持ちが強かった。
正吉はすでに気がついていた。
二人は付き合ってるってことに。
終が尋ねる頻度が増え、
ロクロを回すしおりのそばでお茶を飲んで座ってたり
一緒にロクロを回したり
しおりは喋ってるが片方はスケッチブックで会話してる
変な感じには見える時もあるが、幸せそうだから
終が来たときは用事を作ることにして出かけていた
飲みに出ることも多かったが。
穏やかでゆっくりとした時間を過ごすことが多かった二人の関係に
水を差す出来事が起こるとはこのとき誰も想像していなかった。