大事なもの、欲しいもの
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ーーー「おい、あの女、お前の」
男がそう言ってしおりたちを見ていた。
あの団子屋の男たち
「・・この前も真選組がいたな、・・これ使えるかもしれんぞ」
まだしおりはこの時、この後の事件を知るよしもなかった。
「あんた、その眉どうしたんだい?」富子さんが目を丸くして眉を指差しした。
昨日の話をすると、富美子さんはゲジ眉はもうやめなと笑った
博覧会に出かけた日からしおりは何か・・異変を感じていた。
用事で出かけると一人になると気配を感じて後ろを振り返るが誰もいない
なんか変、私が疲れてるのかな。そんなふうに思った・
そんなある日屯所前に元婚約者・達郎がいた。
「あの〜。何か?」
達郎は昔見せた笑顔をしおりに向けて、この前のことを詫びた
「先輩のてまえ、あんな態度をとってすまなかった」
「気にしないで良いですよ、それだけのために来られたんですか?」
「親父さん。元気ですか?それも聞きたくて・・」
「元気ですよ」
差し障りない話をしてそこを離れたが、翌日も彼は屯所にやってきた。
なぜくるのかしおりには理由がわからない。
事件は3日後に起こった
爆発物を持った男が侵入した。
しかも隊士が警備交代の隙間を縫って。
幸いその日は沖田が屯所ないにいて呆気なく犯人は捕まった。
爆発物の小型スイッチをあっさり切り捨てて御用となった。
「しおりさん来てくれるか」
土方にそう呼ばれて取調室へ連れていかれ
犯人と対面させられた
・・それは元婚約者 達郎だった。
「知り合いか?表で会ってるのを何回か目撃されてるが?」
「元婚約者です」
「こいつが教えてくれたんです!交代の手空き時間!!」
そう指差され言われてしおりは驚き言葉が出ない
沖田が慌てて飛び込んできて、土方にいう。
「そいつはこの前偶然会っただけで何も関係ありやせんぜ」
しおりが共犯でないことはその後はっきりしたが
土方は屯所にしおりは置いておけない、知り合いである以上は解雇対象だと言い放った。
終も沖田もそれはやりすぎではないかと訴えたが
鶴の一声で解雇決定。
土方は誰の意見も聞きれようとはしなかった。