大事なもの、欲しいもの
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1時間後終が交代で戻ってきた。
しおりを見つけた斎藤は不思議な顔をした。
「ここ、父の作品展です」というと驚いた顔をして見回した。
「しおりさんのお父さんって有名人だったんですね」
山崎も驚いていた。
“これから休憩だから少し歩きますか?“
終はそうスケッチブックに書いてしおりを誘った
「そうですね。楽しそうなところもありそうだし」
そういって歩き出した二人を沖田は何気に見て思う
”付き合ってるとかじゃなさそうだが、あの終兄さんがあそこまで心開いたって珍しい”
ーー各国の庭園を見て歩いた後
パビリオンの前で異国の人がしおりに話しかけてきた
片言の日本語と外国語が混ざってよくわからない・
終もあたふた焦ってしまう。
二人でスケッチブックに何か書いては差し出して、また慌てる
しおりは喋れるんだから書かなくたっていいのに
しかもきっと日本語で書いてるから通じてない
ますます二人で慌てる
ちょうど沖田もと遠目にその光景を見た。
ありゃ困ってるな、そう思いながら二人のところへ歩いて行った。
無理やり手をひかれパビリオンへ入っていくしおりを
追っていく終の姿に足を早めた。
「ここって・・なんだ?」
そう思って看板を見るが横文字でわからない
「変身館って何?」
「なんか変身できるんだろ?」通り過ぎる男女の話を聞けた
中へ入るとアタフタ、オロオロな終の姿
「終にいさん、どうしたんですかぃ?」
沖田が声をかけると
スケッチブックを取り出して
「しおりさんが奥に連れて行かれた」と慌てている
「落ち着いてくだせぇ、ここは変身館でしおりを変身させてくれるらしいですゼィ」
変身?こんな感じ?
終が書いたのは戦隊モノの絵
「いや違うと思いますぜ」
“じゃあこれ?”
ハロウィンの仮装のカボチャ
「いや、それとも違うと思いますぜ」
“じゃあ、こっち?”
戦闘ロボットまで書き出す始末
「・・終兄さん、あんたって人は」
そうこうして居るうちにしおりの変身が終わったらしく
係員に連れられてやってきた
「綺麗ですよ〜」
・・・係員日本語べらべらじゃねえか、そう思いながら
奥からしおりが出てきたのを見た。
化粧をして綺麗なドレス姿
・・・一瞬言葉を失った
山猿じゃねえ。
終も目を見張っていた。
記念写真ブースでなぜか3人で写真を撮ってもらい3枚現像してもらった
あとできたカップルの女は・・元々綺麗で変身姿はもっと綺麗だったが
山猿から変身した分その差たるや驚きだった
ドレスからまた着替え出てきた時は
お化粧を落として、口紅だけを塗ってはいたが
髪は綺麗に結んでもらい、眉もゲジ眉ではなかった。
“綺麗です“
照れもなく終はスケッチブックに書いた
沖田は・・ってさ、ことじゃねえの?
と。二人を見ていた。
警備に戻った沖田と別れ二人で歩き出したしおりだが眉がなんか気になる、
何度もガラスに映る自分を見てしまう
“どうかしたの?”
スケッチブックに書かれた文字を見てしおりはなぜか自分も書く
”この眉に慣れてなくて“
“似合ってますよ。ゲジ眉私は好きですが“
「そうですか?」
そういてまたガラスを見るしおりを見て笑みが漏れるのをそっと口元を隠して誤魔化した
そして自分が書いた“好きです”に一人アタフタする終がいた