絡み酒の女
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今日はスナックすまいるで飲み会が開かれたて終は近藤にいわれて付き合わされるかたちでソファに座り隣に女の子が座るが
・・・・落ち着かない。密着されても困る、できればソーシャルディスタンスでお願いしたいけれど言えない・・・。
こういう場は苦手で飲むには飲むけど無理に笑うと怖がられるから気をつけていて
水割りを飲みながら永倉がそばにいることにほっとして彼はしゃべるのに相槌だけ打って過ごしていた。
頃合いを測ってトイレに立って思い出す、あの人はどうしているかな。。と。
あれっきり会っていないけれど、ここで酔い潰れて絡まれてえらい目にあって・・挙句送る羽目になって眠くて寝てしまって・・あんな経験初めてだった、今思い出すと笑える事件の一つだ。
あんなに女性に酒で絡まれることもないし、泥酔する女性のそばにいたこともない
でも朝ごはんを作ってくれた時の彼女は好感を持てたのも事実、・・その前があれだったこともある。
またどこかで会えればいいな、なんて、終らしくないことを考えていた。
まだまだ飲み会が続きそうな様子に終はタイミングを見計らい一人先に屯所に戻ることにした
ーーーー風呂にも入りたいしゆっくりしたいな、と。
運動がてら歩いて帰る公園通りの道すがらに歩く人影。
頭にヘッドライトをつけたジャージ姿。運動してるのかしっかりウオーキング姿勢で歩いているけれどこんな夜更けじゃ危ない。
しかし、声をかけられない、困った、スケッチブックじゃ不審者だ。
「キャ!!」悲鳴がして人影が消えた。
慌てて走っていくと・・側溝に片足を突っ込んで転んでいる人の姿が見え
“大丈夫ですか?“そう言ってスケッチブックを見せて手を差し伸べると
「あ。」「あ。」同時に出た声
「斎藤さん」“ 茉莉さん”約4か月ぶりの再会でぺこっと頭を下げあった
「あ」思い出したように終は茉莉を側溝から助け出す。
水が枯れていたから濡れもしなかったのが救い、
「痛かった〜」そう言いながらジャージの汚れを落とす茉莉は照れ臭そうに
「ドジですね、私」と終に話しかけた。
“何をしていたんですか?“
「ウオーキングです」
“こんなに遅くに?”
「今日は残業で遅くなってしまってこんな時間になったんです」
“危ないですよ、明るいところまで送ります”
終はそのまま彼女を明るい通りまで送ることにして歩き始めた・
「なんか久しぶりですね、斎藤さん」
“そうですね、あれから元気でしたか?”
「はい、斎藤さんもお変わりないようですね」
“はい。“
「この前というかだいぶ前ですけど、迷惑かけて今度会えることがあったら
お礼言いたくて、それとおわびに食事でもとか思ってたんです
あ、迷惑ならちゃんと言ってください」
とてもはっきりした物言いをする人なんだな、と思いながらもどこか嬉しくて
“喜んで、ご一緒します“と書いた。
「あ〜よかった。、じゃあ、いつにしますか?合わせます」
“明後日なら非番なので大丈夫です、会社の近くまで行きますよ“
「じゃあ、大江戸ビルの前で18時」
“はい、じゃあそうしましょう”
二人は顔を見合わせて笑い合う、なんだか楽しい気分になるのはどうしてだろう
終は結局家の前まで送るとペコリと頭を下げて帰っていく
なぜか足取り軽く歩いていく、心がスキップしてる感じでこういう気持ちは久しぶりだなと思う
誰かに見られたくないしみられたら恥ずかしいから、心の中だけだけど絶対誰にもみられないのならスキップしたいと終は思っていた。