絡み酒の女
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茉莉は二日酔いを体調不良に切り替えて会社を休んでみたものの・やることがなくて、
とりあえず洗濯を始めていた
一応いい人とはいえ斎藤さんが寝ていたこともあり、シーツも洗いたい。
それとバックの中になった手ぬぐい。銀さんだっけ?
貸してくれたままだけどなんの銀さんだかもわからないし、
顔もはっきりみてない、後ろ姿を見送っただけで。
普通ならこういうのから恋が始まるとか、テレビドラマなんかじゃある話だけど現実はそう甘くない。
「通常運転で行くしかないか・。」
寝て食べて会社行って寝て食べて会社行って・・・繰り返しかな、でもみんなそうやって生きてるわけだからいっか。
シーツをお天道様の下で干して、家中を掃除して大きく深呼吸した。
辛いけど、・仕方ない。
この前の話はうっそ〜って・・返ってこないのにスマホチェックする自分も悲しいけど。
やることだけはちゃんとやって、余った時間は泣けばいいかな・・しばらくは。
とりあえずあの醜態はやめよう。・・本当に斎藤さんがいい人だったから良かったんだ。
翌日会社に行くと「体調不良治った?」と同僚に言われて「おかげさまで」と返して席に着く
デスクにはまとめる資料がどっさり・・・・・一日休むと次の日は二日分の仕事が待っている。
現実とはこんなものだと思いながら期日の近いものから片付けていくことにして
昼食もデスクでサンドイッチをかじりながらで、休憩するまもない。
・・・・・ふと思い出した
母がよく言ってた、「お正月って、残酷よね〜。元旦休みたかったら年末いつもの倍働けって言われてるみたいよ、結局正月も動くのにね」って。
母は専業主婦だったから家事が仕事だったけど、・・・・・仕事も一緒みたい。
でも忙しい方が今はいい。
残業3時間を終えて会社を出たらもう8時半をとっくに回っていて晩御飯はコンビニで買って
お風呂で就寝・・もうご飯作らないでいいもんね。・・と思えばまた落ち込む
家で飲もう!外で泥酔はダメだけど、一人暮らしの部屋での泥酔はいい。迷惑かからないと
家の近くのコンビニへ立ち寄り冷蔵に並ぶ酎ハイにビール、日本酒も買っちゃって
“今日はチャンポンで飲むぞ“とつまみも揃えてレジに立つ。
「いらっしゃいませ〜」レジのお兄さんがそう言ってカゴを手前に引いて・・髪の色に目がいく
銀色テンパー・・・ってあの時の????
バックの中に洗った手拭いは入れてあるはず、とバックを探るとあった!
「あの。これ?」お会計を終えた後それを差し出すと
「あ、ああ〜」と思い出したように茉莉の顔を見た
「ファミレスの?」
「これありがとうございました、良かったお返しできて」
「別に良かったのに」
そう言ってヘラっと笑う彼の名札を見るとひらがなで“ぎんとき“とふざけた感じで書かれていた。
「銀時さん?」そう聞くと
「そう、万事屋やってんだよね、万事屋銀ちゃん、坂田銀時、何か仕事あったらよろしく」
思わず笑うと「名前は?」って聞かれたから篠宮 茉莉ですと挨拶をした,後、買った商品を見て
「一人で飲むのか?」と聞かれそうだと答えると「酒豪だな〜」と笑いながら「また」と言われて頷いて店を出た。