絡み酒の女
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーーーその夜はやけ酒だと飲むことにして、なぜかキャバクラに行った。
ホストクラブは男だから嫌だったから、入れるか聞いてみたら大喜びで入れてもらえた。
失恋話を始めると止まらなくて、かなり飲んで居た気がする
ーー頭痛い、飲みすぎた。そう思いながら身体を起こす、
自分の部屋にちゃんと戻れるあたりがちゃんとしている、と自分を褒め・・・・・ん?????????ん???んん〜〜〜〜????
となりでもじゃもじゃ頭が見える。
「誰!」思わず声を出すけれど、隣の人はZ〜〜〜z〜〜〜と寝たままで。
思わず布団を捲ってみると服はちゃんと着ている、隣の人も。
ーーーーっていうか、この人誰?
男の人よね、背も高いわ。・・ってかなんで起きないの???
茉莉はソロ〜〜っとベッドを降りて反対側に向かうと寝ている人の顔が見える
。。記憶がない。
・・・通った鼻筋、・・綺麗な顔してるけど髪はもじゃもじゃ・・・・。
しばらく床に座って、その人の顔を見ていた。
ハッと再び気づく。でもこの人誰!!?
その時だった、視線があった・・・
向こうも驚いた顔でガバッと起き上がりあたふたして困っている。
そりゃそのはず。知らない人と知らない部屋と知らないベッドの上。
私と同じように布団めくって服確認するのも一緒。
床に正座でお互いに顔を合わせて首を傾げて「おはようございます」とは言ったけれど
何がおはようございますなんだか・・訳がわからず。
そしたら彼がスケッチブックに書き出して見せてくれる
“おはようございます、何か私ご迷惑をおかけしたようで“
「私もなぜこうなってるのかわからなくて、酔っ払ってた記憶はあるんですが」
“覚えてませんか?“
「全く記憶がありません、あ。私、篠宮茉莉と言います」
“斎藤 終(しまる)です“
彼の説明によると、ことの次第がこういうことだった
「ここって女性でも入っていいんですか?」呼び込みの男性にそう聞くと笑顔でもちろんいいですよと答えて、
茉莉を店内に案内してテーブルにお妙が横についた
「いらっしゃいませ、一人でいらしたんですか?」
「そうなんです、飲みたいし誰かと話したいから、ここが一番かもって」
「女子トークはそうかもねー、誰かと話したいって何かあったの?」
「ありきたりな失恋ってやつです」
「・そうですか、でもここでいっぱい話して元気になりましょう」
やっぱりここで良かったかもと思えた
ここまでは流石の茉莉も覚えていた。
「そういうのは縁がなかったのよ、きっと次はいい出会いがあるわ」
「そうですよね、最初は怒りパワーがまさってたけど徐々に落ち込みが来るから」
「そういう時って全部吐き出すと楽になりますよ、いくらでも聞きますから」
お妙さんに出会いから話し始めた時、奥に座っていた団体の一人のだった彼が間違えて座ってしまった
少し酔っていて、アタフタして立とうとした時にすでに出来上がっていた茉莉が
「あんたも聞け」と絡んだらしい。
それを聞いて茉莉の顔は青くなったり赤くなったり
「もしかしてだいぶ話しましたか?」そう聞くと深く頷かれて頭を抱え込んだ。
斉藤さんはあたふたしながら“いろいろ大変だったようだから、気にしないで”と慰めてくれているけれど。もしかして私・・絡んだまま連れ込んじゃったの??
不安に駆られながら「で、なんでこの流れに?」そう聞くと頭をかきながら。また書き出す
“あまりに酔っ払っていたので、途中まで送ろうかと、同僚と一緒に店を出たんですが
橋の上でついてこないと死んでやる〜ってあなたが絡んだので
同僚が車を呼びに行ってる間にあなたが私の腕掴んで・歩いて行ってしまって引きずられるように“
「そ・・それは大変申し訳ありませんことを・・・」ひれ伏すように彼に謝ると
人差し指を左右に揺らしてから
“気にしないで、色々あったんだから。
それに送り届けて、寝るまで帰るなって絡まれて、
眠気に負けたのは私ですから“と書いて見せてくれた
「はあ・・・」
彼を酔って絡んで送らせて。。最低。
何もなかったから良かったものの、それは彼の人間性によるもので、
ひとえにいい人だったからこういう状態で済んでいる。