絡み酒の女
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「ふふっ」なんだかそれを見て笑ってしまう
隣を見ると終も優しい目をして写真を見ていた。
またショッピングに戻って今度は茉莉の買い物で、仕事用のバックを探す茉莉はああでもないし、こうでもないと店員と話をしていて、終はお手洗いに行くと伝えてそこを離れた
戻るともうお会計を済ませた茉莉が待っていて慌てて走っていく。
楽しい時間の過ぎるのは早くて、気がつけば夜になっていて、ディナータイムになっていた。
今日は酒は飲まない、と心に誓っていたはずが、斎藤が連れていってくれたのは美味しいと評判の焼き鳥屋さん。
飲まないなんて無理〜。
でも終さんも飲むからと二人で熱燗。
これはこれでなんだか嬉しくて
斎藤さんはねぎまやつくねにハツなんかを頼んで私はささみわさび、ボンじり、ももなんかを頼んで分け合って食べた。
ささみわさびあたりが酒飲みを彷彿とさせるんだけど。日本酒とワサビは合うのよ、。。とここでも思う。
少し顔が赤くなってる終さんはニコニコしてる。
あまりお酒は強くなさそう、私が飲兵衛なのか。と思い直すけど斎藤さんのピッチが早い気もしないでもない。
ニコニコが程なく睡眠に変わってしまって、・・可愛いと思う自分がいる。
からみ酒と言われる私と全然違う。
私が男で斎藤さんが女ならお持ち帰りしてしまいそうなほど可愛いと思うのはなぜだろう。
「斎藤さん、起きてください〜」
「Z〜〜Z〜〜〜Z〜〜」
困った、寝ちゃった。今日は絡むこともなく調整して飲んでたけど、斎藤さんがこうなるとは。
ヨタついて寝ている斎藤さんとタクシーに乗って帰るはいいけど、屯所に送っていいのだろうか?結局私の部屋に行くことになり、
運転手さんに手伝ってもらって部屋に寝かせてその寝顔を見ることになった。
でも、いっか。私と斎藤さんっていつもこんな感じだわ。
デートも楽しかったしお酒も美味しかったし、最後は斎藤さんの可愛い寝顔見てるし。
写メしておきたいぐらいだもの。
そんな気持ちをよそに終はすやすやと夢の中
・・終は茉莉と休みを合わせるために、日勤の後、夜勤を3連続でやって土曜、日曜の半休を取っていた。
出ないと丸一日茉莉を合わせて休みを取るのは不可能で、終は丸一日のデートがどうしてもしたくて頑張った結果だった。
最後についに寝落ちとなってしまって茉莉の部屋でまた寝ている。
朝まで終は目を覚まさず、茉莉も横で眠った。
目が覚めた時、知らぬ間に茉莉を腕の中に抱き込むように眠っていた終は何が何だかわからないで驚いたが
自分が服をちゃんと着ていて茉莉はルームウエアで寝ているから何かあったわけでは無さそうで。
ただなんとなく抱きこんで寝ているのが心地よくてそのままの状態で目を閉じていた。
でもなんでここにいるんだろう?途中から記憶が消えた、なんとなく車に乗って誰かに支えられては覚えてる。
もぞもぞと動く気配があったのはしばらくしてから。
終も今起きたような顔で茉莉を見て掠れ気味の声で「お。・・はよう」といった
「あ。起きましたか?おはようございます」
流石に何度かこういうことがあると茉莉も慌てない。
困った顔の終に「昨日は斎藤さんが寝ちゃいました」と笑う。
「すみません」と謝る終に
「今回は逆ですね、でも私みたいに絡まないからいいですよ」と笑う
茉莉は起き上がって「朝ごはん作りますね」とキッチンへ向かった。
わしわしとアフロを掻きながら起き上がって、寝ていたベッドを整えてキッチンへ向かう
「顔洗ってきたらどうですか?」と言われ洗面所で顔を洗わせてもらって、
彼女がくれた新しい歯ブラシも使わせてもらう。
_____変な気分だ。
出来上がった朝ごはんをご馳走になって、午後からの仕事もあるからお礼を言って思い出した。
昨日のサングラスを入れてた紙袋の中の小さな箱。
食後のお茶飲んでいる時に彼女に差し出すと「なんですか?」と聞かれて
「昨日、・・・買って・・て」自分の言葉でそう言うと彼女はありがとうと言って受け取りその場でそれを開けた。
箱の中にはピアスが入っていた。耳で揺れる綺麗な三日月のピアスに小さなダイヤがついている
「斎藤さん、いいんですか?」
頷く終に「ありがとう、大切にします」という茉莉の笑顔は終をとても幸せな気持ちにさせた。。
午後からの仕事で終は茉莉の部屋を出て屯所に戻る途中で気づく
大事な言葉はやっぱり言えなかった・・・と。
でも、どこか幸せな気分で、また誘おうと思う。
____まずは屯所に戻ったらLINEでメッセージ送ろう、それと今度の誘いも。