絡み酒の女
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「あ、アフロ〜」その声に顔をあげると驚いた様子の終がこっちを見ていて神楽が手を振っている。
さっき愚痴っていた相手がそこにいて、呼ばれるまま近づいて、神楽にどうしたのかと聞いている
「変なストーカーがいるから茉莉ここまで逃げてきたアル、万事屋が誰もいなくてすまいるにいて、これから送るアル、アフロは仕事アルか?」
“もう屯所に帰るところです、私が送りましょうか?“
「イイアルカ?」
コクコクとうなづく終に神楽は茉莉を任せることにして、自分は万事屋に戻ることにした。
茉莉の方は嬉しいけれど、あの態度が引っかかってどっちつかずで、を歩く終も同じ気持ちで
言葉少なくというか元々言葉がない終にはきちんと送り届けることが先決。
茉莉の方は酔っ払って結構出来上がっている上にこの状態でさらに酔いが回って足鳥が若干怪しい。
“大丈夫ですか?”そう気遣う終にまともに返事ができない。
酔っ払いながら“これは紛れもない恋だ”と自覚する。
手を貸してくれる終の態度に体温が上昇するし、心拍もさらに当たる・・アルコールは自分を素直にすると自覚させられる。
______恐るべし酒の力。
終は茉莉に確認するまでもなく家を知っているから、彼女を支えながら歩く
途中で車拾えばよかったかな?と思うけれど、この状況がなんとも幸せでこうして歩けば長い間彼女と一緒にいられるという我儘が出て、その通りにしている
言葉はないけれど茉莉の存在、体温を感じてるのがに歩きながらにやけてしまいそうなほど幸せだった
いいや、屯所に戻ったら一人ずっと部屋でにやけていそうだとさえ思う。
階段を上がり、部屋の前について彼女が鍵を開けて入るのを確認して“じゃあ”とスケッチブックに書いて去ろうとすると、
酔っ払いからみ酒の茉莉はそのまま部屋に終を引っ張り込んで玄関で座り込んだ。
家に戻って完全に動作不良を起こしている状態。
“前と一緒だ”これに慣れてしまった終は靴を脱がせてカバンを持って部屋に上がる。
ソファに一旦座らせるがグデンと体を預けたままでうつらうつらしているから
“水、水”とコップに入れて戻って飲ませる。
美味しそうに飲み干してコップを返してきて終を充血した目でじ〜〜っと見ると
「斉藤さんだ〜〜」と嬉しそうに抱きつく、
終は酒のせいだとわかっていてもドキドキ、あたふたでどうしていいかわからない・・けど嬉しい。
でも彼のことがちらついて、悪いなと思う。
スケッチブックに“彼に悪いので帰ります”と書くと目が据わったカノジョが終を見た。
「彼〜〜?彼って誰ですか〜〜?嫌味ですか?私そんなのいませんよ?」
そう言って胸グラを掴まれて揺らされる。
“ああ。酒癖悪い”と思いながらもこの前見たのは勘違いだったのかなと思う。
“この前歩いてたじゃないですか?”と慌てて書くと
「あ〜〜れ〜〜は、元彼です〜、付き纏われて〜たんです〜〜〜」と
さらにブンブン振り回す
・・私の勘違いだったんだ・・真実に終は口元が緩む。
そのときだった“ピンポ〜〜ン“とインターホンがなる。
“私が出ます”そう言って酔っ払った茉莉を置いて玄関に向かい、ドアを開けると男が立っていた。
“これが神楽ちゃんの言ってたストーカー?“そう思い顔を見たとき
「お前・・誰?茉莉の部屋で何やってんだよ?」と向こうが凄んだが真選組の隊服に気づいて怯む。
そのとき後ろから終にしがみついてきた茉莉が
「やっほ〜〜い。この人私の彼〜素敵でしょ。」そう言った。
「・・マジでお前、真選組の隊士と?」
「隊長さんだよ〜〜」
「マジ?マジで付き合ってんのか?」
二人を何度も見るから終は精一杯の声で「マジ。彼氏です」と言った・・・“練習の甲斐があった“ほっとする。
後退りしながらしまったドアをちゃんと一旦施錠して、茉莉をソファに戻そうとしたとき
「斉藤さん、彼氏〜〜大好き〜〜〜」そう言って抱きつかれて、
また、あたふたドキドキする終は深呼吸を何回もして、落ち着け自分と言い聞かせる。
が、そこでずるずると彼女の身体が床に崩れ落ちた
完全に潰れた茉莉を優しく抱き上げてベッドまで運んで横に鳴らせる
“本当なのかな、あなたは私のことを好きだと思ってくれてる?
でも相当酔ってるから・・本音?勢い?どっちなんだろう“そう思いながら寝顔を見ていたが
あくびが出てきた・・・睡魔が急にやってきて。
_____また、隣で寝てしまう。
目が覚めると全く記憶がない茉莉がいて、少々がっくりくる終だったが彼女の作る朝ごはんを食べてどこが嬉しくて、
この日二人は連絡先を交換した。