絡み酒の女
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ーーー終はまた落ち込む、仕事中はそうでもないが移動時間や休憩時間はやたらため息・・・せっかくさっき会えたのに
声もかけられず。。だって彼がいるなら誘ったら悪いと思いながら、誘いたかったと思う。
せっかく願掛けしてたんだけどな。
「はあああ」壮大なため息に沖田は何も言えない。
終がこうなることなど滅多にないに等しいのだ。
「今日は飲みにいきましょうぜぃ」
沖田が珍しく誘って、土方、近藤、永倉、山崎とすまいるに行くことになり、またここで茉莉を思い出してため息。
「お妙さん、終頼めますか?」近藤が珍しくそう言って、お妙は隣に座って酒を勧めた。
「どうしたんですか?斉藤さん。いつもと違いますね?」
ぺこっと頭を下げる様子はやはりいつもと違う、
話題を変えようとこの前銀時と茉莉が飲みにきたことを言ってて、終に迷惑をかけたことを恐縮していたと伝えた
それと縁日に行ったことも楽しそうに話をしていたと。
終は落ち込みの中でも縁日は楽しかったんだと口元が僅かに緩んであの笑顔を思い出している。
“好きな人を久しぶりに見かけたのに声をかけられなかったZ“そう書いてお妙に見せると
「あらら」目を丸くして驚くお妙に“男の人といたz”と書き加えた。
「斉藤さん、それで?でもそれ恋人かどうか聞いたわけじゃないんでしょ?思い込みかもしれないでしょ?確かめたわけじゃないんだし?」
“そうかもしれない、つい彼女のことになると思い込みが強くなってるかも“とお妙の言葉に
少しだけ救われて水割りをあけて、おかわりをまた飲む。
近藤が席に戻ってきていつもの賑やかな酒席に少しだけテンションを上げてその夜は更けて行った、
そして・・・・ため息をつくのは茉莉も同じだった。
終のあのそっけなさ、会いたいと思っていた自分に改めて気づかされて、そうなれなかったことにため息が溢れて仕方ない。
一番最初に連絡先聞けばよかったのに、ドジ踏んだな〜私。そんなことも思う。
会社のデスクでボールペンをクルクル回しながらどうしたものかと落ち込んで悩むけど彼があの様子なら到底無理なんだろう。
っていうか、帰社時間に元彼が来てたら嫌だなと思いながら時計に目をやる
最初は無視したらいいやって思ってたけど、頻度が上がると結構うっとおしいもので、帰社時間がすごく嫌なものになって誰かを誘うことは増えていく。
同僚と一緒だと彼はこっそり隠れているのがわかっている、自宅に帰るときも用心してる自分もいる。
定時上がりで、どうしたものかと思いながら会社を出るとあの顔が見えた。
“またいる”そう思いながら家に戻るのは嫌だなと思い、万事屋に行こうかなと思いかぶき町へ向かって完全無視を決め込んでいく。
運悪くというか誰もいなくて、でもつけられてる気配があるからメモだけ残してすまいるに行くことに決め、
また、女一人でキャバクラかと思いながらも、あそこは安心感があって店の前で丁度お妙に会うことが出来た
「久しぶり!」そう言ってお妙は茉莉を店内に案内した
「早い時間にどうしたの?」
と聞かれたからあの元彼ストーカーの話をして万事屋に逃げようとしたがダメで、ここまできたことを話した。
「大変だわね」そんな話をしていてつい酒量が増えてグラスを重ねる。
「茉莉ちゃん、大丈夫?」
「ん。大丈夫、色々あって飲みたかったし、お妙さんの顔も見れたから」
「普通女の子はホストクラブの方に行くのにね、茉莉ちゃんこっちばっかり」
「なんか嫌な思いばっかりするから男はいい。女性の方が話しやすいし〜」
「茉莉ちゃんぐらいじゃない?ここに一人で普通にくるの」
「そう?」
そんな話をしているとふとよぎる人の顔
ここで斉藤さんに会ったんだよね、
そう思うとあのそっけない態度を思い出して落ち込みモードに入ってしまう、
あのままうまくいけばよかったのにな。縁日楽しかったな、と。
茉莉も終と全く同じ言葉で愚痴る、思うことも一緒。
_____ただお互い話してないからわかっていない。
お妙は確かこの話前も聞いた気がすると思い出していると終に突き当たって。
まさかと思いながらも「その人って斉藤さんのこと?」と聞くとすでに出来上がっている茉莉は素直にそうだと答える
・・・相思相愛じゃないの?とお妙は思うが、あの斉藤さんが相手だと素直に進むはずもなく。
早めに切り上げる茉莉は結構飲んでいたから万事屋に連絡を入れると神楽がやってきた
メモを見てきたんだとわかっていたようで、ストーカーのこともあるからお妙は送っていってあげてと神楽に茉莉のことを頼んで見送った。
「大丈夫アルか?結構飲んだアルね?」
「ん〜〜、そうかな?」
「家まで送るアル、銀ちゃんが留守でごめんアル」
「ううん、迷惑かけてごめんね〜〜変なストーカーがいるからこっちに逃げてきたんだよね」
「あねごから聞いたアル、安心するアル」
かぶき町の出口で神楽の足が止まった。