絡み酒の女
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退社時間を見計らうようにエントランスで待ち伏せるようになって、
私がいない時はわざわざ受付に“来ました”とメッセージを残すようになり、
たまたま受付嬢が友人だったこともあり事情を話して揉み消してもらっていた。
ストーカーじゃないの?と友人は言ってたけどそれに近いと思う。
その日は運悪く元彼に捕まった、
馴れ馴れしく話しかけて横を歩く
腕を取って歩こうとするのを払って駅の階段を上がっていくけれど一向に離れようとしないから
かぶき町へ行くことにした、逃げるなら銀さんのところにして、仕事として依頼したらいい。
万事屋前までついてきた元彼を無視して万事屋へ入っていった
「お?どうした」
銀さんがそう言って迎えてくれて
「付き纏われてるから入れて」とお願いした。
銀さんはわざと「誰だ?茉莉追い回してるのは?」と言って外に出てくれた
「なんか、男がこそこそ帰っていったぞ」
銀さんはそう言って戻ってきてソファに座った
「あいつ誰?」
「元彼」
「あ〜。あの元彼か」
「今更やり直そ〜って、嫌だっていうの、会社まで来るのよ?」
銀さんは心配して家まで送ってくれることになった。
ーーーー終は呆然としていた。
大江戸ビルの前を通った時・・茉莉が男性と歩いていた。
“彼”ができたんだ・・・私は行動が遅かったんだ。
・・せっかく話せるようになってきて、そろそろ大丈夫と思っていたのに。。こんな。
とぼとぼと屯所へ戻る足取りは重く、気分も重い。
ため息をついて廊下を歩き自室へ戻るとヘナヘナと情けなく座り込んだ。
翌日から終は再びスケッチブックの性格に逆戻り、ため息が出るばかりで沖田がその様子を見て
「どうしたんですかぃ?」と心配して声をかけるも“大丈夫”と返事が戻ってくる
部屋を除けば後ろ姿で大きなため息「はああ〜〜」と聞こえる
この前まで壁に向かって話してたのに何か心の問題でもあるのだろうかと益々心配になって仕方なかった。
ーーその日茉莉は会社の用事で外出していた。
この前から終に会えてないなと思っていたところで、仕事中であろう姿を発見し視線があったので手を振ると
以前なら手を振ってくれた人が会釈だけするとすぐふいっとそっぽを向かれた形で姿を消した。
茉莉は何か彼にしただろうかと?と不安になったりショックを受けて、上がりかけたテンションが一気に下がって俯いてしまった。
用事を済ませ、さっき終を見かけた場所にもう一度差し掛かった時いないかな?とまた探してしまう。
仕事終わりに会う約束したかったな、っていうか・・・いつもと違ってたし飽きちゃったのかもしれない、連絡先も知らないし。
「はああ」とため息をついてとぼとぼと会社へ戻っていく。
「終兄さん?どうしたんですかぃ?ため息ばっかりですぜぃ?」
沖田がパトカーの後部座席に座っている終に思わず声をかける
それぐらい終はため息の数が増えていた。