絡み酒の女
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幸せと不幸せのバランスは生まれた時から決まってる、どこかの雑誌で読んで覚えているのは
多分、今私が不幸せな真っ最中だからだ。
5年付き合った恋人からさっき別れようと言われたばかり。
一緒に住んでいた部屋から出て行くのに5分って何?
既にトランクに荷物詰めてたって何?
馴れ合いは良くないってどの口が言う?
立つ鳥跡を濁さずじゃないけど見事なくらいに何も痕跡がない。
コンタクトのパッケージひとつ、髪の毛一本残さず彼は出て行った。
「どう言うことよ〜〜!!」誰もいない部屋で隣に気遣うこともせず叫んだ金曜日の夜だった。
腹も立つし、悲しいし、寂しいし、やりきれないし、負の感情がゴチャマゼになってどうしたら良いんだよ状態に陥って、
熊のように部屋のなかをウロウロして、意味もなく便座に座り
意味もなく水道の蛇口を捻ってみたり、意味もなく冷蔵庫を開けてみたり
もしかしたら〜うっそ〜って連絡来ないかなとスマホ見たり・・いろいろやってみるけれど
全く何も変わらない。___あるのは振られた事実だけ。
ーーーーーどうする?私?ーーーーー
翌朝、目覚めた茉莉は一人の部屋で昨日のアレは事実だったと再確認をしながらも、つい二人分のコーヒーを入れてしまって、
無理やりマグになみなみと注いで、溢れそうになるのを気をつけてテーブルに置く、
間違えて焼いた4枚切りトースト2枚もバターとジャムをヤケクソで塗りたくって無理やり食べる
・・まだ、ショックと怒りが先で悲しいがあまり出てないから良いけど・さ。このまま忘れられたらいいけど。・・・
最後の一欠片をコーヒーで流し込むと食べ過ぎのゲップが出てはしたないと思いながらも、今日は休みだったことに気づいて“家にいるのはやだな”そんなふうに思い、外出を決め込むことにして映画にでも行くかと出かける
早速、新作、新作、スマホでチェック
“秋眉友人帳“・・気分じゃないな。
“鬼滅の鞘子“これ人気あるらしいけど。失恋の時に見るもんじゃない
“銀魂。もしかしてFAINAL?“・・面白そうだけど。
結局、リバイバル映画の隣のぺドロにしてボ〜〜っと画面を見る時間を過ごしてみるけれど、
自分でもやばい状況になってきたことに気づき始める・・・悲しい、寂しい。何を見てもダメ。
性格上怒りのパワーが出ると強いのだけど、今回は徐々にそれも収まってきて。残りの感情は厄介で扱いづらいものばかりが残っている。
スクリーンを見ても内容が入らない・・せっかく買ったポップコーンにジュースも手付かず。
“私ってこんなデリケートだっけ?“あの人は鉄の心臓とか言ってたけど・・おかしいなあ、泣けてくる。
茉莉は映画とは全く別のところでエンドロールを見ながら泣いていた。
映画が終わって、明るくなった劇場を出てトイレに入り涙の情けない顔を洗って頬を叩いて気合を入れる、「しっかりしろ」と喝を入れてみるがどこか情けない顔をしている
ロビーに出ると入る時は気がつかなかった恋人同士の姿がやたら目につく、おそらく自分のこの状態がそう言うふうに感じさせるんだろう。
「こう言う時の落ち込みを直す方法、・・・食欲に走る」
茉莉はひとまずファミレスに入って窓際の席を確保・・周りはまたカップル。
映画館の側だから当たり前と言えば当たり前、店の選択ミス。
「いらっしゃいませ」と可愛らしい制服姿のウエイトレスにひとまずコーヒーを頼んで窓の外を守る。朝のトーストとコーヒーが結構胃の中でパンチを効かせているせいか、コーヒーもきつい。
何するかな〜、土曜の午後はいつも二人で家の用事一生懸命してたっけ?
一週間分の夕食の下拵えして冷凍してさ。・・笑ってたのになあ。
ぽろりと涙が溢れてコーヒーに落ちて輪が広がっていく。。。
ああ、悲しいんだなあ、失恋て、悲しいんだなあ・・・
スプーン持ってコーヒーをぐるぐる回してどうにかこの気持ちがなんとかならないかと思い波紋を見つめていた。
パサっと音がして手ぬぐいが置かれた
「え?」
「それでよかったら。使え」
そう言ってそのまま立ち去った、後ろ姿は銀髪天然パーマに片袖抜いただ着物にジャージにブーツ
「銀さん。待ってください」
「銀ちゃん」
跡を追う二人を見て“銀さん”って言うんだ、あの人・・・後ろ姿を見てそう思った。
多分、今私が不幸せな真っ最中だからだ。
5年付き合った恋人からさっき別れようと言われたばかり。
一緒に住んでいた部屋から出て行くのに5分って何?
既にトランクに荷物詰めてたって何?
馴れ合いは良くないってどの口が言う?
立つ鳥跡を濁さずじゃないけど見事なくらいに何も痕跡がない。
コンタクトのパッケージひとつ、髪の毛一本残さず彼は出て行った。
「どう言うことよ〜〜!!」誰もいない部屋で隣に気遣うこともせず叫んだ金曜日の夜だった。
腹も立つし、悲しいし、寂しいし、やりきれないし、負の感情がゴチャマゼになってどうしたら良いんだよ状態に陥って、
熊のように部屋のなかをウロウロして、意味もなく便座に座り
意味もなく水道の蛇口を捻ってみたり、意味もなく冷蔵庫を開けてみたり
もしかしたら〜うっそ〜って連絡来ないかなとスマホ見たり・・いろいろやってみるけれど
全く何も変わらない。___あるのは振られた事実だけ。
ーーーーーどうする?私?ーーーーー
翌朝、目覚めた茉莉は一人の部屋で昨日のアレは事実だったと再確認をしながらも、つい二人分のコーヒーを入れてしまって、
無理やりマグになみなみと注いで、溢れそうになるのを気をつけてテーブルに置く、
間違えて焼いた4枚切りトースト2枚もバターとジャムをヤケクソで塗りたくって無理やり食べる
・・まだ、ショックと怒りが先で悲しいがあまり出てないから良いけど・さ。このまま忘れられたらいいけど。・・・
最後の一欠片をコーヒーで流し込むと食べ過ぎのゲップが出てはしたないと思いながらも、今日は休みだったことに気づいて“家にいるのはやだな”そんなふうに思い、外出を決め込むことにして映画にでも行くかと出かける
早速、新作、新作、スマホでチェック
“秋眉友人帳“・・気分じゃないな。
“鬼滅の鞘子“これ人気あるらしいけど。失恋の時に見るもんじゃない
“銀魂。もしかしてFAINAL?“・・面白そうだけど。
結局、リバイバル映画の隣のぺドロにしてボ〜〜っと画面を見る時間を過ごしてみるけれど、
自分でもやばい状況になってきたことに気づき始める・・・悲しい、寂しい。何を見てもダメ。
性格上怒りのパワーが出ると強いのだけど、今回は徐々にそれも収まってきて。残りの感情は厄介で扱いづらいものばかりが残っている。
スクリーンを見ても内容が入らない・・せっかく買ったポップコーンにジュースも手付かず。
“私ってこんなデリケートだっけ?“あの人は鉄の心臓とか言ってたけど・・おかしいなあ、泣けてくる。
茉莉は映画とは全く別のところでエンドロールを見ながら泣いていた。
映画が終わって、明るくなった劇場を出てトイレに入り涙の情けない顔を洗って頬を叩いて気合を入れる、「しっかりしろ」と喝を入れてみるがどこか情けない顔をしている
ロビーに出ると入る時は気がつかなかった恋人同士の姿がやたら目につく、おそらく自分のこの状態がそう言うふうに感じさせるんだろう。
「こう言う時の落ち込みを直す方法、・・・食欲に走る」
茉莉はひとまずファミレスに入って窓際の席を確保・・周りはまたカップル。
映画館の側だから当たり前と言えば当たり前、店の選択ミス。
「いらっしゃいませ」と可愛らしい制服姿のウエイトレスにひとまずコーヒーを頼んで窓の外を守る。朝のトーストとコーヒーが結構胃の中でパンチを効かせているせいか、コーヒーもきつい。
何するかな〜、土曜の午後はいつも二人で家の用事一生懸命してたっけ?
一週間分の夕食の下拵えして冷凍してさ。・・笑ってたのになあ。
ぽろりと涙が溢れてコーヒーに落ちて輪が広がっていく。。。
ああ、悲しいんだなあ、失恋て、悲しいんだなあ・・・
スプーン持ってコーヒーをぐるぐる回してどうにかこの気持ちがなんとかならないかと思い波紋を見つめていた。
パサっと音がして手ぬぐいが置かれた
「え?」
「それでよかったら。使え」
そう言ってそのまま立ち去った、後ろ姿は銀髪天然パーマに片袖抜いただ着物にジャージにブーツ
「銀さん。待ってください」
「銀ちゃん」
跡を追う二人を見て“銀さん”って言うんだ、あの人・・・後ろ姿を見てそう思った。
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