アヒルの子はアヒルでいい
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その夜は一人で片付けた。愛理ちゃんがみんなの前で手伝おうとしたのを断る
「一人で大丈夫だから、愛理ちゃんは休んで」そういった。
こっそり聞こえた声は「せっかく手伝うって言ってんのに愛理ちゃんの真心無視かよ」
どっちに転んでも言われるわけか。。。小さなため息が出た。
綺麗に片付けた頃、食堂の戸が開いた。
もふもふヘアが見えて、ひょこっと斉藤隊長の顔が見えた。
ドキドキを抑えて「どうかされましたか?」そう聞くとスケッチブックに書かれた文字
「お腹が減ったので、何かありませんか?夕食を食べ損ねました。我慢して寝ようと思いましたが耐えられそうもないので・・」
困った様子の顔でそう言われて食堂へ招き入れた。
「簡単なものでいいですか?」そういうとペコリと頭を下げる
調理場で手早く親子丼とお味噌汁を作って斎藤隊長の前に置くと、ちゃんと手を合わせていただきますをしてから、綺麗な箸遣いで黙々と食べ出した。
私が片付けと洗い物をしてしまっている間に食べ終えた食器を持ってきて
スケッチブックに”ご馳走様でした、美味しくいただきました”と書いて見せてくれた。
「どういたしまして」
食器を受け取ってそういうと、彼はもう一度お辞儀をして食堂を出て行った。
その食器を綺麗に洗って片付けて、ようやく仕事が終わった。
ーーー時間はもう11時だった。
今日はもうお風呂もやめてそのまま寝ようと急いで部屋に向かう途中で愛理さんを見た
私に気づかずに廊下を歩いていく、どこへいくんだろうとなんとなく気になって視線で追うと廊下の途中で沖田さんが待っていて二人でどこかへ消えた。
ああ、それでか・・なんとなく合点が言った気がした。