アヒルの子はアヒルでいい
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夏海が、万事屋で銀時の昼ごはんのたぬきそばとかやくご飯を出したときだった
「この前アフロとデートしてきたんだろ?」
かやくごはんを頬張りながら銀時がそう聞くと
「デートというか。なんというか」
「付き合ってんのか?」
そう聞かれて真っ赤になった夏海は「付き合ってないです、言われてもないです」と返事をした。
「ふ〜ん。お前らいい大人なのに、何つ〜恋愛してんだよ?」蕎麦を啜っていうけれど
「・・私だけの勝手な思い出し、元々見た目よくないから・・斎藤隊長は前の私を知ってるし。」
「自信ないか?」
「ずっとないです」
「こんなにまとも・・じゃなくて綺麗になってもか?」
「・・銀さん・・まともって言いませんでした?」
「いやいや」そう言いながら汁まで飲み切ってかやくご飯をかき込んで“パン”と両手を合わせ
「ご馳走さん!」そう言ってから
「努力は報われてんぞ?俺はそう思うけどな。」
優しい顔を向ける銀時に「もういいです」そう言って食器を片付けて台所へ行った。
「あ。そうだ、夏海、銀行行けるか?」
台所で洗い物をしている夏海にそう聞くと
「私名義の借金は嫌ですよ」と返事が帰ってきた・。
「違う違う、この前の夏海のやった仕事の入金あったはずだから出してきてくれ。」
「家賃払うんですか?パチンコはダメですよ。遊郭もダメですよ?」
夏海が万事屋で雇われてから夏海の仕事関係は全て振り込みで行われているので簡単には使い込んだりできないようにされていて、しかも会計は全て夏海に任されている
書類関係も全て任せておけば安心なので、任せたはいいが、勝手に使ったりはできなくなった
ただし銀時が受けた仕事は取っ払いなため使い込みが発覚して夏海に叱られる
夏海がきてからというもの仕事は倍増、三倍増になっているのは全て夏海のスキルによるもので、資格を生かすということでプラスαの料金上乗せが可能となったから、万事屋としてはホクホクな状態が続いているのだ。
でも万事屋に来た頃は夏海はこういう言い方はしなかった、大人しく口数少なくおどおどしてて、慣れとは恐ろしい、仕事に関しては結構な物言いをする
単に銀時がザル会計でいい加減だから夏海が余計しっかりするだけのことで、神楽や新八ならば適当に誤魔化せることも誤魔化しが効かない。
常識も知識もある夏海は騙せないのだ。
夏海は通帳と印鑑を持ち銀行へと向かった
「頼んだよ〜〜〜」とゆる〜い感じで手を振り見送る銀時にため息をつきながら大江戸銀行へ向かった。
ちょうど昼休みが終わる頃の銀行は振り込み客やらなんやらでごった返していて、番号札を持って順番を待ち椅子に座って、しばらく待っていると窓口の番号が自分の番号になった窓口へいき通帳を渡した時だった。
悲鳴が後ろで上がった
覆面の男が数名拳銃や刀を片手に飛び込んできた。
「強盗だ!」そう言った銀行員を切り捨て窓口まで走ってくる、そこには夏海が立っていて
ーーーーー窓口嬢と夏海他数名を人質に取った。
そのまま金を持ち逃げる手筈が、警ら中の沖田がそれを発見し、1人を斬り捨てたものの数人が立て篭もることとなってしまった
「銀さん、大変です!」新八が大声で玄関を開けた時、銀時は食後の微睡の中にいた。
「なんだぁ?」起き上がる銀時に夏海が銀行に行ってることを確認しておそらく人質にとられてると伝えられ、大慌てで大江戸銀行前まで走っていった。
既に真選組が到着していて銀行周りを取り囲んでいて銀時は静止を無視して飛び込んでいこうとする
土方がそれを止めると「うちの従業員が人質なんだよ」と言い手を振り払う
「従業員?」そこには新八も神楽もいて・・・
「夏海か?」
「そうだよ。銀行の用事を頼んだんだよ」
2m後ろでそれを聞いた終は思わず息を呑むほど驚いた。
彼女があの中にいる?
「夏海はあれだけ色々習ってるんだ、武道の一つぐらい・」土方がそういうと銀時はため息をついていった
「あいつは致命的な運動音痴だ。無理だ。50M17秒だぞ、必死に走って」
「あ・・ああ・そうなんだ」
「それには走り幅跳びも1mも飛べないぞ」
「へ。へええ」
「垂直跳びなんぞ、10センチだぞ」
「ほお・おお」
そこに新八が会話に入り込んで止める
「銀さん。今それ関係ないですから」と。
当然後ろで終も耳をダンボにして聞いていた。
“そんな運動できないなんて知らなかった“と感心するやらなんやらで。